アーユルヴェーダ医師(かつ僧侶)によるインド占星術を含む個人鑑定の話
「あなたは今すぐに書き始めるといい」
と、わたしに言ったのは、アーユルヴェーダ医師であり、僧であり、インド占星術(ジョーティッシュ/jyotish)家系のインド人、Dr. Tanmai Goswami(以下、ゴースワミ氏)でした。
その日、西宮市にある、まさにインド映画に出てきそうな素敵な洋館にて、個人鑑定の始まる時間を待ちながら「はたして、何故わたしはここにいるんだろう?」と不思議に感じていました。
確かに、昔から本気のインド占星術に観てもらいたいという思いはあったし、アーユルヴェーダ診断は東京のハタダクリニック(日本で唯一?のアーユルヴェーダ病院)でワンオピニオンしか受けてないからセカンドも欲しい、一点だけ身体のことでの質問もある。
でも、聞きたいことってそれくらいで、これまで ありとあらゆる占いにセッション、霊視鑑定まで受けてきたけど、自分で判断が難しい大きな出来事がない限り、これ以上必要ないなぁとここ数年は感じていたところ。
そして困った時にそれをお願いする信頼できる方々もいる。
単なる好奇心を満たすためだけにはまぁまぁしっかりした金額でもあり、何故ここにいるのだ?とあらためて思っていたら順番がやってきた。
ゴースワミ氏はとても紳士的な空気、明瞭、人間くさく愛きょうたっぷりの部分と神(※1)とつながるキラキラした部分がある人だった。
これからの道、人生、将来についてたくさんの祝福の言葉を受けた後、冒頭の言葉。
「あなたは今すぐに書き始めるといい」
続けて、
「あなたはたくさん本を読んでたくさん学んできた。たくさんの知識を持っています。人々の心理的困難に対して、あなた独自のやり方が助けることになるでしょう。」
(英語ではメンタルプロブレムに対するヒーリング)
確かに私はものごころついた時からずっと本を読んできました。
博覧強記、本の虫、活字中毒。
漫画全般、小説、伝記、歴史書、民俗学、博物学、宗教書、環境科学、ノンフィクションにドキュメンタリー、随筆・・・
それは親友であり、恋人であり、ほとんど育ての親だと言ってもいいくらいのものでした。
本がなかったら、とっくの昔に死んでいたと思うのです。
本が、わたしを別世界に連れていってくれて、現実から全力で逃避させてくれたから、今日まで生きてこれました。
全然言い過ぎじゃなくて、真実で、事実。
そして、学んだことを実践してたくさんの体験をしてきました。
元々10年くらい前まで漫画家になりたかった。
何かを描いて(書いて)、わたしが本のおかげで生きてこれたように、わたしもまたわたしの描くもので誰かの助けになればいいなぁ、と考えていました。
そして今、急にそんなこと言われても・・・ってあれ?確かに、書ける気がする、書きたい気もする?
なにか、新しくやることがわたしにまた、舞いこんできた感覚がありました。
さて、鑑定内容の中でもう一つ大きな事がありました。
「あなたのこれまでの人生がとても困難で複雑であったこと、そして誰の助けもないのに一人でがんばってきたこと、すべてチャートでわかっています。『でもすべては終わった』とわたしはあなたに言いたい。」
そして、何点か過去に起こった大変な事について具体的にゴースワミ氏はわたしに言いました。
それは、当たっていました。
当たっていることに対しては、彼の診立てが合っているという確認にはなりましたが、衝撃ではありません。
周りにはそういうことが「わかってしまう」知人・友人がたくさんいて、わたしにとってもそれはとても自然な能力(占い結果)であるからなのと、そのことを見通されたのは初めてではないからです。
わたしは確かに困難で複雑な人生を30代中盤まで送ってきました。
でもそれは10年程をかけて、ありとあらゆる手法で浄化し、お掃除し、捨て、消化してきました。
わたしにとっては、まるで前世のような物語だと感じてました。
それが、ゴースワミ氏の話で一気にその時の辛かった感情を再体験し、さらに、取るに足らないと思っていた体験が大きな傷を残していたことに気づいてしまい、一時的にショック状態に陥りました。
鑑定が終わり、落ちつこうとカフェに入った途端動けなくなったのです。
そのことが、衝撃でした。
わたしにはその後もキャンセルできない用事があったため、なんとか表面だけでも普通でいなければならず、その時できることとしてSNSに感情のアウトプットをしました。
その投稿には、ずいぶんと色んな人が反応を示しました。
久々に、というかほとんど初めて感情的な投稿だったからかもしれません。
そうして感情を解放し、呼吸に意識を集中し、ようやく動けるようになり、その日は体調が悪いくらいの感じで用事も終えました。
でも、そのショック状態から本当に抜けるのに一週間程かかりました。
不思議なことに、その再体験という体験はどうやら今、半生を振り返るということが必要なことを示していたようで、その次の日に友人からのオファーで「人生を振り返る」ようなインタビューを受けることになったのです。
なんという絶妙なタイミング。
そんなわけで「書くこと」と「半生の振り返り」という大きなギフトをもらった個人鑑定。
でも考えてみれば、半生を振り返らなければ書けないのです。なるほど!
その他、相手があることで、書けないような個人的過ぎるお話もあったあと。
より健康に健やかに生きるためのアーユルヴェーダの具体的な食事方法、習慣を教わりました。
それはおそらくアーユルヴェーダの体質でいうところの「ピッタ」のためのものでした。
ゴースワミ氏はわたしの体質が何かという事は言いませんでしたが、わたしが3年前くらいに東京のハタダクリニックで受けた診断と療法とほぼ同じものだったので、そうかと思われます。
このことにより、セカンドオピニオンとしてもわたしの体質は「ピッタ」であること、両方の診断と療法が正解であることがあらためて確認できました。
これはとても大きな自分自身を知るツールとなります。
人の身体は千差万別です。
一つの療法も人によっては薬になり、そして毒になるのです。
健康、夢、しあわせ、より良い人生を歩むため、なにより最初に必要なものは「自分自身を知る」ことです。
それは自分だけではつかみきれない。
なので、こうやってプロの方、様々な専門家に多角的に観ていただくことは必要、且つとてもおもしろいものだと思います。
そして、一番大事なことは、そこから自分自身が何を感じるか、選択するか、ということ。
例え、チベットの高僧に言われようと、愛する恋人の言葉だろうと、全ての叡智を結集したAIの結論だとしても、全ては自分の手の中。
個人鑑定から日が立ち、ゴースワミ氏の強い影響が抜けた今、あらためて「書いてみよう!」という気持ちがわいているので、まずそのきっかけとなったことから書き始めました。
これから、徒然なるままに色々と書いていこうと思います。
楽しんでいただければさいわいです。
(おとこわり)
ゴースワミ氏は全て理解しやすい英語でお話されました。
それを横でアルチャヤティさとみさんがとてもわかりやすく通訳をしてくださいました。
そのため、ゴースワミ氏の発言は、わたしのつたない英語力での聞き取りと、さとみさんの通訳とを総合して意訳を含めた内容になっています。
(※1)
わたしの文中に出てくる神とは、特定の宗教の神というより、その人自身のコア(もしくはその人を形成する小さな粒ひとつひとつ)に内在するものであり、もし対象の方が宗教をお持ちな場合はその神を介して見えるそれを示しています。
・小説発売中
・ライターのお仕事
プロフィール文章、紹介文、ヘルスケア関連、文化人類学などのライティング。オリジナル小説の執筆。
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①Link Dance Meditation:瞑想と身体作り
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