DIE HARD 2 - はやすぎる第二次成長と、逆・願望実現の話
誤解を承知で言いますが、ほんまに小・中学生の時は、先生たちが同級生たちが「アホ」に見えて仕方なかったんです・・・
それは、彼らをバカにしてるという意味ではなく、同じように遊べない、話せない、自分を理解してくれる人はいない、という孤独を意味します。
(最終的に大事なことを伝えるために、ちょっとイヤな気分になりそうなエピソードを何個か書きますので、不快な方はここでおいとましてくださいね)
わたしは無意識のうちに「はやく大人になりたい」と願っていたようで、小学4年生で第二次成長が起こり、生理が始まりました。
小・中学生時のわたしは「ああこの状況、もしかしたこうなるかも・・・イヤだ!」と思ったらソレが実現してしまう、残念な逆・願望実現状態でした。
小学5年生くらいの時にはすっかり女のカラダで(身長・体重&あらゆるサイズが今とほとんど変わりません)、そりゃあもう、からかわれますよね。
「からかわれる」って言葉のレベルじゃなかったですが・・・
うちの小学校がおかしかったのか先生がおかしかったのか、身体測定は男女一緒に行われていました。体重測定と身長測定をみんながずらっと見ている前で行うのです。
そうです、イヤな予感は的中、その日の身体測定は女子からすることになり、すっかり女のカラダなわたし、パンツ一枚で、男子の前で身体測定をさせられました。その時のみんなの凍った空気(内面のザワつき)、担任と保険の先生のアセる空気・・・
多感で傷つきやすい思春期の女の子です、自分で言うのもなんですが空気読めすぎ超センシティブ体質です・・・つらぁ~いぃ!
今なら、先生に事前に相談するとかなんとか方法も思いついたでしょうが、小学生のわたしにそんな危険予知などできませんでした。その時その瞬間「あ、これ、ヤバい!」と気づくわけです。
そして、その場で「わたしの胸はもう大きくて恥ずかしいので、みんなの前で裸になるのはイヤです」という勇気もありませんでした。それをいう事すら恥ずかしすぎて。
もちろんそれを相談できる友だちもいませんでしたし、親にも恥ずかしくて言えません。
悲しい思いや怒りを、雪のように静かに静かに心の内、身体の内に沈めてゆきます。
そんなことが、たくさんたくさんありました。
前回の話のつづきですが、そんな中での救いの手は、漫画、アニメ、本の世界でした。
erikoo.hatenadiary.jp
恵まれていたのは、家族ほぼ全員が読書家だったこと。
従兄妹だけでなく、母も漫画が大好きだったので、当時出ていた漫画雑誌ほとんど全て購入してた上に、本も漫画も大量に家にありました。
大人が読むような本も、11歳上と7歳上の従兄妹が見るようなテレビもアニメも制限・際限なく吸収できました。
こちらの意味でも、わたしは周りの同級生より早くから大人のいろんな情報が頭に入って、大人になっていたんだと思います。
元より、大人だらけの中で育っていたのもあります。自営業の母の店で接するのも遊んでもらうのも、ほとんど大人でした。
それで、学校の先生たちが、生徒たちが「アホ」に思えて仕方なかったのです・・・
小学3年生くらいのとき「鯉の滝登り」の話になりました。
掛け軸とかに使われるモチーフとしてのアレです。
同級生に「鯉は滝を登らへん!!」と言われ、わたしは「そういう話じゃくて、掛け軸とか入れ墨とかのモチーフとか、寓話としての話」って明確に説明することができず、「登るもん!だって、本に出てくるし・・・ごにょごにょ・・・」みたいな感じになり、先生に聞こう!となりました。
先生「鯉は滝を登りませんよ!」
わたし「そういじゃなくて、本とか絵で描かれるアノ・・・」
先生「登りません!」
で、わたしは見事に「嘘つき」になり、いじめ再開・・・
中学生の時、生理でプールを休んでいた時に女の体育教師が言いました。
「お前、前回も休んでたな?生理ウソやろ?」
わたし「わたしの生理は7日間くらいあるのでウソじゃないです(前回の休みはその範囲内)。」
体育教師「生理なんか2~3日で終わるやろ!おかしいんちゃうか!」
あんた・・・保健体育の授業で「生理は3~7日間が平均」て教えたん、あんたやんけー!!!
って、後からリフレインの嵐。
今もですが、わたし、その場で反論できないというか、そういう暴力的な言葉に対してビックリしすぎて、言い返す言葉が思いつかないんですね。
まぁ、とにかく。
怒られ殴られ、嘘つき扱いされながら、大人にも色々いるんだなぁと感じながら成長しました。
もちろん何人かちゃんと話せたり、わたしの本質みたいな事を気づいてくれる先生もいたのですが、見事なまでに、全員転勤したり教師を辞めてしまったりでいなくなるのです。
ほんとに、この時期の「一番起こって欲しくないことが起こる」はすごかったです。
ちなみに中学生時の担任は大嫌いな体育教師でした・・・とほほ!
その代わりに、大好きな漫画家、作家、アニメーターの人々、たくさん笑わせてくれるお笑いの人たち、そんな、直接近くにいないけど、その作品を、芸を与えてくれた人々を尊敬していました。
いつか恩返し、もしくは自分もそんな風に、自分みたいな人を励ませたらいいなぁ、と思って、30歳のころまでずっと漫画家になりたいと思っていました。
その夢は叶いませんでしたが、その夢のおかげでいろんな体験にも人にも出会えました。
さて、高校に入ると、そんな「アホ」な同級生はおらず、先生も当たり前にまとも。
なにか、空気が変わった感じがしました。
ここまで書いたような重い打ち明け話をチラホラと言える友だちも、ヲタク話ができるちゃんとした人(気持ち悪くない、身なりもきれいでオシャレ好き)にも出会えました。
それでも、いつも心の真ん中にある
「自分は誰からも愛されない、一番に必要とされない」
はずっと抱えていました。
それがなくなるのは、高校生の自分からはまだまだずーっと先の話。
続きます・・・