HSP/HSSについての考察 8 - 自己肯定感を持つために
HSP/HSSシリーズです。
わたしの考察文章では、堂々とHSPの人に加担しています。
何事にも「己を知る」ことが最大の突破口なので、短所を認めることはもちろん重要です。でもこのHSPに対しては長所をたくさんあげて、いいとこを全面に押し出しています。
それはHSP気質を持つ人が社会を生きるのはしんどいからです。そのしんどさを少しでも軽くして、出来ればしんどくないようになって
HSPにはいいとこめっちゃあるからそこを伸ばそうぜ？
と、まず自分に、そして似たような人にガンガンと伝えたいからです。
こんにちは。
Eri Koo （エリ・クゥ） です。
そもそも短所というのも「今この社会での生きにくさ」ポイントなだけであり、生物的、本来の人間的な価値に対してのマイナスなものではありません。
HSPは常に自分に対して自省している気質です。自分の失敗に対しても誰よりも深く気づき反省しています。
なのでHSPが何か間違ったりミスをした時に「強い叱責」は必要ないのです。
穏やかに理由を説明すれば1を聞いて100を知るので、自分が間違った事を知り反省を深くすることが出来ます。
そして残念な事に、HSPはその性質を知らない人にとっては不可解なため親や教師といった強い立場からの「強い叱責」を受けがちです。そしてその叱責はHSPを過剰な拷問に等しく、「自分はダメな人間なんだ」と精神を追い込んでしまいます。
このような気質と陥りやすい環境からHSPはしんどいのです。
その「しんどさ」とは「自己肯定感を持ちにくい」ということ。
HSCが自己肯定感を持ちにくい理由
・しつけの影響を受けやすい
・自分を厳しく見つめる
・社会からの影響を受けやすい（エレイン・N・アーロン『ひといちばい敏感な子』より）
社会にはHSPの自己肯定感を阻害する様々な要素があります。
子どもは誰でもそうなのですが、HSPは特に他人（特に親）からの否定を強く受け止めます。何もかも自分は間違っているんだと捉えてしまうのです。例えそれが間違っていても。
このようなことが家庭で、学校で、そして社会で繰り返されるうちに、HSPは自己否定を深めていってしまいます。
なので、HSPってすごいんだよ！こんな才能が眠ってるかもしれないよ！こういう特性を伸ばせるかもしれないよ！と。
そして
あなたは悪くないんだよ、めちゃめちゃに素晴らしいんだよ。
と、声を大にして言いたいのです。
でもさ、「敏感さ」って誰にでも多少はあるもんじゃないの？そんなこと言ってたら社会で生活できなくない？
という声も聞こえてきます。
わたしもまた、そうだよねぇ？って思ってました。
でもね、違うんですよ。
それなら、HSPの診断結果をグラフにした時、身長や体重のように中間に山が出来る筈ですよね？敏感でも非敏感でもない中くらいの人が多いはずです。でも右端か左端に偏るのです。
HSPかどうかっていうのは0か100かなんです。
これはフランツィスカ・ボリース氏の論文で特殊な統計手法で調査がされた結果です。
HSPは程度の差ではなくHSPか非HSPかどちらかなのです。
人種に関係なく、人口の20％がHSPだと言われます。5人に1人って多いって感じません？だってあなたの周りにも絶対1人はいるってこと。そしてこれには意味があります。人類にとって必要である、異常ではないということ。少数派であっても「必要」だからこの世に存在しているのです。
さらに言うと「人間」という種に限らず他の生物100種にも同じ気質が見られたそうです。
これは生物として、生き抜くために必要な気質なんだと言えます。
アーロン博士は言います。
慎重に考え、深く感じ、ささいなことに気づき、最終的には対局を見ることが出来る人材を、今ほど必要としている時代はありません。
でもそうした人は、そうでない人の考えや思考、注意力の及ばない点について、声を上げ、主張していく勇気を持たなくてはなりません。（エレイン・N・アーロン『ひといちばい敏感な子』より）
その勇気を持つためには、自己肯定感を強めること…つまり自分を好きになること。
そしてそのためには「知る」ことが不可欠なのです。
読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪
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