Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

詩009 - ピーヒャラ笛吹いてわたる

ナスカの地上絵が指し示すのは
追憶ばかりの書棚
つぶやきばかりの足跡
掃除ばかりしている家政婦

足元のゴミを拾ったら
そっとゴミ箱に投げるでしょう
それはちゃんと入るでしょう
入らないでしょう

コツンと音を鳴らして、壁に当たり
静かにそこに転がってるそれが
あなたのものだと指し示しているでしょう

野球のボールが転がるように
地球がごろりごろりと転がっているのを想像したことがありますか
土にまみれてごろりごろり
そんなことをしたら人間だってごろりごろり
土にまみれてごろりごろり
土饅頭になっておっちんでしまうわいな

あちきが奉公に勤めていた頃は
世の中はこんな調子じゃあなくってね
もっとピーヒャラ笛吹いてわたような、そんな風が吹いていたものさ
指がたらりとつややかに動いて
甲高い音を鳴らしたものさ

するってぇとなにかね、今はそうではないってことかね
えぇまぁそういうことになるわいね
昔のほうが良かったってんで
いえまぁ、そういうわけでもないんですよ
あちきは違うってことだけが言いたいだけ

女郎がキセルを吹かしながら言うことには
そういうことだってんだそうで

ピーヒャラいうのがいいのか
地球が転がってるのがいいのか
どっちがいいのかそれはお天道様にもわからねぇ

どっちつかずも手だしねぇ

あんたが見たいのはどっちだろうねぇ

ナスカの地上絵?
それとも野球のボール?

え?
わたし?
わたしはってぇと…まぁ横にいる女房ってことで

 

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