Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

HSP/HSSについての考察 15 - 安心感を得る方法

久々の?HSP/HSSシリーズです。
たくさんHSPについて書いてきて、親との葛藤や社会との折り合いの難しさを取り上げてきましたが、今回から今~未来の話へとつなげていきたいと思います。

こんにちは。
Eri Koo (エリ・クゥ) です。

親が非HSPであったことで敏感さを理解されず、本来の自分の良さを発揮できずに生きてきたり、その自分の良さと合わない社会とのズレで生きにくさを感じていたり。
そういったものを抱えてるHSPだからこそ、この「HSP」という気質を発見して認識し、言葉を与えてカテゴライズしてくれたことは大いなる天啓でした。
生きにくさを感じている人の多くが「自分が悪いから・自分が人より劣るから」みたいな罪悪感、もしくは劣等感みたいなものを抱えています。そして同時に、そのような自分と社会への怒りも。
それは明確な言葉に出来ずふわふわともやもやと、頭の中に漂っています。形にならない思い、明確化しない思考。
そういうものを「言葉」にしてくれる人というのが人生には現れます。
例えば思春期のこじらせ気分や孤独感を世界中で自分だけが感じてるかと思っていたら、なんと学校図書にもある大メジャーな太宰治が、まるで自分に語りかけるような文章で描いていたように。それに数え切れない人たちが共感を感じているように。

人はカテゴライズされるのを基本的には嫌がります。本当に人というものはそれぞれが唯一無二であり、見た目も中身も全て同じモノはあり得ない。例えクローン技術が発達し、完全に同じ個体を作れたとしても、完全に同じ環境と同じ物事の中で育つことはありません。
でも同時に、カテゴライズされること、枠にはめられることって「安心」をもたらすのです。
例えば、勝手気ままな人が「B型だからしょうがないね」と言われたら「B型だからしょうがないのか」と何となく納得して、勝手気ままなことに許可が降りたような気持ちになるように。
血液型性格判断とかなりの臨床研究を基にしたHSPとをごっちゃにしたら怒られそうですが、あくまで納得の仕方についての例え話)

同じく「HSP」という言葉とその特性を知った時に、わたしは許可が降りたような気持ちになりました。大袈裟に言うと、この世に生きていて良いんだ?というような安心感。そしてその事を研究している人がいるという、自分みたいな気質を持つ人への理解者がこの世の中にはいるんだ!?という嬉しさ。
ふわふわもやもやしたものを「言葉」や「研究結果」という「目に見える形」にしてくれることは、今まで感じていた気持ち悪さを払拭してくれ、さらに嬉しい気持ちにまでしてくれるのです。
なので精神分析もカテゴライズも、結構大切なものなのです。

で、そこから、じゃあどうしたらこの社会の中でなるべくエエ感じで生きれるか?って未来を向いて行くお話。
わたしはHSPの人が向いてること、プラス面を強く推していきたい!
マイナス面なんて、HSPの人は死ぬほど自覚があって、むしろ必要以上にそれにがんじがらめになっているものです。
なので、ほめてほめてほめちぎってあげたいのです。

マイケル・ブルースは博士はHSPのポジティブな側面に「敏感力(Vantage Sensitivity)」と名付けました。

一般的に人間が怖いことに強く反応するなら、このポジティブな性質によってHSCは周囲の良いこと(愛、心遣い、有益なアドバイス、美しい芸術、面白い情報、あらゆること)に他の子よりも目を向けて、そこからプラスに成ることを吸収しているといえるでしょう
ブルースは「敏感力」と「回復力」を対比させ、回復力のある人は悪い出来事の影響を受けにくいが、おそらく良いことの影響も受けにくい可能性があると述べています。

 (エレイン・N・アーロン『ひといちばい敏感な子』より)

 (HSCはHSPである子どものこと:当BlogではHSPで統一しています)

ここで言う回復力とは、敏感なHSPと逆の気質の人たちHSSを指します。言い換えれば鈍感な人達。人のことを自分のことのように捉えないし、空気も読まないし、だからこそどんどん冒険的な行動をとっていける人たちのことを「敏感力」と対比して「回復力」と名付けています。
つまり良いことも(そして悪いことも)吸収しやすいHSPと、悪い影響も受けないけど良い影響も受けないHSS。ちなみにHSSは人口比30%です。

なので、HSPがなんかエエ感じで生きていこうと思うなら「良いこと」で環境を満たすこと大事なのです続きます。

▼今日のおすすめ
本『ゲド戦記アーシュラ・K・ル=グウィン
ジブリ映画で知る人も多いと思いますが、まるで別物です。全く違います。スターウォーズの基となったとも言われるこの物語は、古今東西全ての「物語」を内包していると言っても過言ではありません。ファンタジーの形を取っていますが、これは歴史であり神話であり人類に流れる生きることの意味とは?を問う旅路です。少年少女向けに書かれているので読みやすく、かつ根源的に深く余韻がいつまでも続きます。人生の中でもとても大事な本です。 

<参考文献>

ひといちばい敏感な子

ひといちばい敏感な子

 

 

読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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