バリ島奇譚1 - なんでバリ島？
いつの日か書こうと思っていた、バリ島ですごした日々。
1年にも満たないくらいの滞在だったけど、人生をガラリと変えたバリ。
気がついたら、日本に帰ってきて5年もたっていました。
こんにちは。
Eri Koo （エリ・クゥ） です。
その頃、30代も後半になっていたわたしは、人生に行きづまりを感じていました。
財閥系の一部上場大企業にいて、アラサー女子が理想の結婚相手に求めるような年収もあって、はっきり言って、母親の老後を背負いながらでも一人で生きていける。
お金の悩みゼロ。
仕事以外の時間はすべて趣味につぎ込んでいて、恋人もいて、友だちもいて。
けれど、なんか、そうじゃないだろ？
わたしの人生これでいいのか？
と常々もんもんもんと悩んでいました。
毎日、もやもやもやとしていました。
でも。
他にしたい仕事もない、年収には満足してる。夢だった漫画家はとっくの昔にあきらめた。趣味のダンスはあくまで趣味だし、プロになるような才能がないのは自分がよくわかってる。
じゃあ、どうするの？
仕事辞めてどうすんの？この年収を捨てるの？
でも会社イヤじゃん？
仕事は嫌いじゃないけど、会社イヤじゃん？
でも他にしたい仕事ない……
このループで、悩んでいても糸口が見えませんでした。
そんな時、口コミだけで予約がとれない、いわゆる霊能者さんを紹介されました。
占いも、そういった人も大好きなので、速攻で予約。
紙に名前と生年月日を書いただけで、その方は開口一番。
「海外に住んでた？うん、とにかく海外がいいね。海外に行くといい。バリ島とかいいんじゃない？」
あ、海外か…その手があったか、と思いました。
まさに、もんもんした日々の糸口を、突破口を教えてもらえたのです。
海外が大好きでした。
経済的理由と勇気がなくて実行に移せなかった、留学やワーホリ（わたしの時代はまとまった貯金額が必要でした）を何度となく、悔やんでいました。
そっか、この年でも…やってみてもいいのかもしれない。
バリ島かどうかはともかく、いろんな国を見て回って、自分が住んで暮らしていけそうな場所を探そう、と動き始めました。
最初にその話をした友人が「友だちがバリ島にツテがあるから、まずはそこ行ってみたら？」と言いました。
その友人には、霊能者さんがバリ島と言ったことは話してませんでした。
偶然にしても、なぜバリ島……？
一回だけ行ったことあるけど、とにかくのんびりしてて、不思議な場所で、魅力的な文化があって、楽しかったな。
ともかく、とりえあずツテがあるなら、まずはバリ島から世界を見てみよう。
と、これまた速攻で休暇を使って10日間ほど下見に行きました。
そしたらば。
楽しすぎたんですね。
結果、バリ島から帰ってきたその月に、10年いた会社を辞めることにしてしまいました。
バリがあんまり楽しすぎて、会社がイヤすぎることがクッキリとしちゃったのです。
もう、鳥肌が立つほどに、逃げ出すほどに、会社に出勤するのが無理になってしまったのです。
つづきます。
▼今日のおすすめ
本『ももこの世界あっちこっちめぐり』さくらももこ
たぶん、わたしが最初の最初に「バリ島」の存在を知った本。バリで一番のホテルに泊まり、神秘的で、素朴で、なんだかとにかく不思議な場所があるんだと、強烈に印象に残りました。いつか行きたい、とずっと思っていた場所でした。さくら先生のシニカルな目線と常にふざけてる感じに、いつも楽しくさせられます。
読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪
・小説発売中
・ライターのお仕事
プロフィール文章、紹介文、ヘルスケア関連、文化人類学などのライティング。オリジナル小説の執筆。
・「舞」と「瞑想」
①Link Dance Meditation：瞑想と身体作り
②空舞（くぅまい）：その人の舞を創る
①②をカスタムメイドした個人レッスンです。出張可。
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