Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

神社への正しいお参り1 - 願いを叶える場所ではありません

数年前、親しい人と某有名神社へ訪れた時のこと。
鳥居手前で頭を下げ、参道の左側を歩き、手水舎で手と口を清め。
本殿にて、お賽銭と鈴を鳴らして二礼二拍手一礼をしたのですが。

そのお連れさんは、それ全部しなかったのですね。
そして「願い事は自分で叶えるから、お参りはしない。」と言いました。

ちがう。

ちがう。
そうじゃない。

こんにちは。
Eri Koo (エリ・クゥ) です。

そもそも神社にお参りするのって「自分の願いを叶えるため」ではない。
これもしかしたら神社仏閣好きでもない限り、多くの日本人が勘違いしてることなんじゃないのかな、とそのことで気づいたんです。
とは言え、もちろんわたしもそう思ってました。
20代に神社巡りにはまって、ちゃんと本を読んでから理解したのですから、人のことは言えません。

だからこそ、基本的知識がなるべく伝わると良いなぁと思います。

最初に書いた作法もですね。
なんや意味わからんめんどくさい作業、ではないんですね。
一つ一つ意味がある。
そして、そもそも神社というのは神域です。
神様の敷地内にお邪魔させていただいているのです。

人間同士でもですね、他人の家にお伺いするときって礼儀正しくするじゃないですか?
呼び鈴鳴らさず、勝手にドア開けて靴も脱がずに入って、無断で冷蔵庫開けて中のもの食べたりしませんよね?
人の家に入るのに、泥まみれの服来て、床やソファ汚しませんよね?
それと同じです。
「礼儀」なんです。
「礼儀」って結局「思いやり」なんですよ。
相手が気持ちいいように、良きように接することなんです。
だから、その相手に「うちに来る時はこうしてね」と言われたことは守るのが当たり前なんです。

まずそこ。

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牡丹ちゃん♡

そして。

神社は人の願いを叶えるためにあるものではない。

神社というのはエネルギーの高い場所に作られています。
それの由来は様々です。
そもそもの地場が強いのはもちろんなのですが、聖人のような人が人を助ける行為を行い続けた結果、その場所が清められ強いエネルギーが発生して神社になってる場所もあります。
御神体は山だったり川だったり海だったりします。

そういったもの、パワーのある場所を、人間も動物も感じ取って、大切にした。
敬い、かつ畏れ、奉ったもの、それが神社です。

その場所で水浴びをしたら病気が治った。
痛みが和らいだ。
もやもやしてたものがスッキリした。
そんなことが起こったこともあるでしょう。
けれどそれは、その土地の恩恵をたまたま受けたものであって「それを求めて」行くのは違うのです。

ただそこにあって、清浄な空気が流れている空間。
ただただ、ありがたいもの。
訪問させてもらった、お参りさせてもらった、それだけでうれしいありがたい。
それが神社です。

もちろん起源や祀られている神様を知ることも大事です。
誰だって、自分のことを正しく知ろうとしてくれると嬉しいでしょう?

けれど、やっぱりその2つが大前提。

神社は、人間の願いを叶える場所じゃなく、礼儀をもって、ただ在っていただいてありがたいとお参りさせてもらう場所なのです。

「じゃあ、願いごと言っちゃだめなの?」
はい。
ダメだと思います。
氏神さんなら良いという方もいますが、わたしはそれでもあんまり良くないと感じます。
願いごとを言うのは自分自身にと、ご先祖様にだけがいいんじゃないですかね。

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牡丹ちゃん

じゃあなんで神社に行くかって。

それはもう「本来の自分自身に戻れる場所」だからです。
鳥居をくぐり、玉砂利の参道を歩き、手水舎で清める。
お賽銭も、鈴を鳴らすのも、二礼二拍手一礼も、すべて穢れを祓う行為。
ケガレがハラワれた状態。
それが、本来の自分自身。
日常生活を送っていると、いろんな人と接し、たくさんの情報を浴び、さまざまな感情に囚われます。
どんどんケガレがたまっていきます。
本来の自分自身が、そういったケガレによってどんどん見えなくなっていきます。

それが、神社に行くことでスッキリとハラワれるのです。
パワーのある場所で、自分自身で儀式を踏んでいくことで。

本来の自分でいれば。
直感だって冴えて良いアイデアも浮かぶし、身体だって軽くなります。
そうなったらですね。
願いがあるなら、行動すればいいじゃないですか?

その最初の部分。
本来の自分に戻してくれること。
それをしてくれるのですから、ただただそのことがありがたいのであって、そこからさらに願いごとをお願いする必要なんてなくないですか?

だから、二礼二拍手一礼の中で思い浮かべるのは「ありがとうございます」以外にないはずなんです。

「家族の病気が治ってほしい」
そのような願いが心から離れない時だってあります。
そんな時はどうぞ、お墓でもお仏壇でもお線香を立て、ご先祖様に願いましょう。
そして自分自身へも願いましょう、誓いましょう。
(宗教をお持ちの方はその方法に則りましょう)

神社は違います。

個人的にですが、お百度参りを見たり、聖地や本殿の遙拝所を長々と独占して、長々と唱えたり願ったりしてるのを見ると、気分が悪くなるのです。
物理的に、胃が気持ち悪くなってしまうのです。
それはなんか良くないんじゃないかな、って感じてしまうのです。

だって他にお参りしたい人いるでしょう?
後ろで待ってるでしょう?
その人たちのこと考えれてないでしょう?
いま横にいる人たちに親切にできない、思いやりのない人の願いって叶いますかね?
神様なんて大きな存在、独占しちゃって(独占できないんですけど)いいわけありませんよね。

我だけよしの人は、どこかでしっぺ返しをもらいます。
それはもう、必ずです。
しかもエネルギーの強い土地でそんなことしちゃったら、それはもう恐ろしいことなんですよ?

あと、そういう人たちって雰囲気が怖いんですよね。必死か……というか…。
真剣なことは素晴らしいことですが、必死で余裕のないシリアスは、それこそ「願いを叶える」ことから遠く離れるように思います。

自分にも、気をつけたいところですね。

この話、明日に続きます。

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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