傘もささずに僕たちは
パラパラと降る雨を肌にうけて、見上げると白に近い灰色の空から無数の粒が向かってくる。
傘をささずに雨をうけるのは気持ちがいい。
傘をさして、雨のない小さな空間を作り出し、頭上にバタバタを鳴り響く雨音を聞くのも楽しい。
公園の小さな東屋で。
豪雨の中、四角く切り取られた箱に守られるように。
雨の壁を透かし見て、大自然のダイナミックさを鑑賞するのもいい。
まるで霧のような雨が。
肌を細かにぬらしていく。
その粒は肉眼では見れないくらいの小さな水のかたまり。
やがてそれらがまとまって、皮膚をすべりおちていく。
そんなのを一つ一つ観察したり感じたりして、随分と時間が経ったなと時計を見ると、案外と針が進んでいない。
自然を観察したり、それを受けた自分の内面の反応を見ている時間は、とてもゆったりと流れるように思う。
まるで無限の時間があるように思っていた幼い頃のように。
逆に、しなきゃいけないことをバタバタとこなしているとアッという間に一日が終わる。
読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪
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Eri Koo(エリ・クゥ)
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