Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

HSP/HSSについての考察 27 - 自分の短所と友だちになる

HSP/HSSシリーズ、続き。

HSPは長所をぐんぐん伸ばせば良いと思うのですが、アーロン博士は中庸やバランスのとれた、全体性を持つことが大事だと言います。
人というのは得意不得意があります、判断や行動の特性というものがあり、それはざっくり四つに分類されます。

感情型:何かを判断するときに、好き嫌いなどの感情が先にくる
思考型:情報や論理を優先する
感覚型:目の前のことを様子で判断する(肉体的)
直感型:自分のインスピレーションを優先(精神的)

HSPは、自分の特性の「型」とは逆のことに取り組んでみるといいのだそう。

感情型であるなら。
何かを決断する時、判断するときに、好き嫌い、うれしい!腹立つ!などの感情が先にくる人は。
哲学や理論数学、物理を学んでみる。
つまり論理的な感覚を養うってことですね。
なんかわからんけど好き、見ただけで生理的に無理。
それで切って捨ててしまうのではなく、論理的思考で相手や事柄を見てみる訓練をしてみようということです。
「なぜ好きなのか」と考える。それには理論立てて体系化された学問が役に立つということ。
「なんかわからんけど」がうまく説明できるようになることは、他人への理解だけでなく、自分の傾向を知る手がかりになります。好き嫌いにも、ちゃんと理由があったと知ることができることができるかもしれません。

思考型であるなら。
事実やデータ、今時ならエビデンス見せろ的な態度がまず先にある人は。
美術館などで「ただ、見る」ということをしてみる。
作者やその背景や歴史などの解説は読まない。何かを感じようともしなくていい、ただ、見る。
そこに、いつもなら浮かばないような「なんか…好きかも」なんて感情が生まれたら、めっけもの。
その感情に理由付けや、なぜなのかと考えることもせず、そっと放置しておくのです。

感覚型であるなら。
目の前の人を、あぁはいはいこういうタイプの人ね、とおおよそでつかんで判断するのが癖な人は。
道行く人の外見から、経験や過去や未来を想像してみる。
おおよそでもだいたいでもなく、ちゃんと見る、観察する。
服がしわくちゃだから身なりにかまわない人なのかな?でも子供を連れてるから、育児が大変で時間がないのかもしれない。子供の服は整っているし、自分より子供優先で生活してるんだな。
そんなことを、想像しながらちゃんと見る。
感覚型の人って、案外と状況や相手をよく見ていないのです。

直感型であるなら。
パッと見て、これはこう!と速攻判断してどんどん先に行ってしまう人は。
コンピュータや機械を、マニュアルを見ながら自分で組み立て設置してみる。
一つ一つ手順を追って、完成させてみる。
コンピュータも機械も、順番通りに組み立てていかないと正常に機能しない。出来上がった機器も、マニュアルの通りに動かさないと用をなさない。
直感でパパッと動かそうとしても、たまにはうまくいっても100%は機能しない。
そういうことを学ぶ。

本に載っていた四つの型を、わたしなりに書いてみましたが、その他の性格分析だとかアーユルヴェーダのヴァータ診断だとかでもいいんです。
つまり、自分の短所(劣等機能)と仲良くしましょうってこと。

自分の経験で思うんですけど、環境に恵まれなかったHSP(その良さを認めてくれる人が周りにおらずに成育したHSP)は、割と無意識にコレできてるんじゃないかな?と思います。
なぜなら、HSPはたいてい否定されて育つからです。
自分は何か足りないんだ、できない子なんだって思って育ちます。
だから、できるようにならなくちゃ、って努力するんです。
環境に恵まれたHSP(さっきの逆)ならば長所をぐんぐん伸ばして、短所は気にせずに過ごせたと思うのですけどね。
なので恵まれなかったサバイバー的HSPは、結果的に短所と友達になって、中庸の道に向かっていけてるのではないかな、と思います。

と、ここまで書いといてなんですが、先ほど上げた四つの型。
個人的には自分がどの型が全然わかりません。全部の要素が均等にある気がしてなりません。
結果的に、割と無意識に努力したのか、まんべんなく身に着けられてるような気がします(当社比)。
さらに個人的に言うならば、人間は偏ってれば偏ってるほど魅力的だと思うので、性格的に中庸を目指さないでもいいんでは、とも思います。

けれど。
HSPさんの心の平和のために。
あくまでも自分の心を安定させるために。
自分の短所と仲良くするのは有効だとは感じています。

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好き?嫌い?

続きます。

参考書籍:

読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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