Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

想像力の話

生きているうちに出会える人間の数には限りがあって。
しかも、人にはある程度の生息地みたいなものも確かにあって。
おそろしく行動範囲が広く、未開の地に分け入ったり各国の権威に会いに行けるような人もいるけど、それは完全にレアケースの話で。

たいていは、似たような人、似たような環境、例え国が違っても、似たような考えや生活スタイルの人と出会うのが過半数
そこに、たまに全然違う職業や嗜好やタイプの人が入って来る感じ。
その割合は、その人が持つ人への関心や好奇心に比例して変わるだろうけど。
だいたいは類は友を呼ぶ環境にいる。

わたしで言うなら。
政治家や、財閥クラスの社長や経営陣や、かなり裕福で働くという考えがそもそもにないような家の人々や。
あるいは、暴力と嘘と中毒にまみれたブラックな人々。
そんな人々が日常生活の上で過半数になることは、よほどわたし自身が違う人になるくらい激変する出来事でもないかぎり、ないだろう。

なので。
死ぬまで、世界中の人々がそれぞれに何を思い考えているのか、知ることはできない。
考えたこともないような発想、ものの捉え方。
一生ふれることがないそれが、この世にはたくさん存在しているのに。
それのすべてに出会うことはできない。

なにもかもを知ることはできない。

だから、持っているデータで推測して世界を見ようとする。
統計の科学実験のように、全人類のデータを集めることは不可能でも、ある程度の人数のデータからだいたいのことを推測していく。

それはもしかしたら少し偏っているかもしれないけれど。
ある程度の考察の材料にはなる。

たまに。

一個人がある程度構築してきた、とてもつたない思想のようなものが、まったく意味を成さない環境のことも想像する。
世界のどこかにある、まったく異なる人々の生息地。

それを思うと、本当に人間の一生分の時間なんて儚くて。
なにもかもを知る時間なんて、とてもないんだろう。
けれど、だから。
想像力なんてものが、人には備わってるのかもしれない。

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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