Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

「サピエンス全史」を読みました2 - 不安と虚構

昔の人々が自然と調和していたとよく言われるけど、本当か?

の続き。
人間が生息する地の巨大生物は絶滅する。
さらに。
「農耕・牧畜時代は「家畜」を生み、その個体数は増えたけれど、その動物達は幸福ではない」
確かに家畜は命を「生産」させられ、閉じ込められ、固定され、大量の薬品を投与され、その乳や肉を摂取されている。
その生が幸福なわけがない。
そして「人も毎日をしあわせには過ごしていない」と書きます。
人は人口を爆発的に増やしたけれど、そういったDNAの複製だけが生物の成功とは言えない、と。
「狩猟生活は先の不安から免れる。なぜなら自然の恵みも脅威も、考えても仕方がないものだから」
人類は長い長い狩猟時代を経て、農耕・牧畜時代と今の商業・経済時代を迎えます。
いま現在のわれわれの生活は、とても短い間に起こったこと。
だから、その生活に身体と心が追い付かずに耐えず不安なのだと。
さらには「小麦が人類を家畜化したのではないか?」と書きます。
グルテンフリーが提唱されるようになってから認知され始めましたが、小麦にはとても強い中毒性があります(小麦だけでなく穀物=糖類全般に)。
食べれば食べるほどにやめられなくなる。
そして穀物は貯蔵できるから、まるで食べ物について先の不安がなくなるように思われる。
けれどこれによって人類の労働時間は飛躍的に長くなり、時間に縛られるようになり、農耕生産計画について未来を考えるようになり、「将来の不安」という新しい恐怖が芽生えるようになった。
そのことにより、さらにたくさん安定して農耕をしていかなければならなくなった。
中毒とは不安を呼びます。
小麦は、その毒性から人に不安を埋め込んで家畜化したのではないかと。そうして自分の種を広げていったのではないかと。

だから、サピエンスは、そんな不安を埋めるため、神話(宗教・法律)=虚構が生んだのではないかと書きます。

サピエンスは共通の虚構(想像・空想)を持つ

農耕・牧畜によって生まれた「不安」。
その不安を埋めるために、神話(宗教・法律)を生み出したのだと書きます。
人類共通の「虚構」の始まり。
その神話がやがて国家となりマネーとなっていく。
物質世界に想像が埋め込まれていくのだと。

そもそもサピエンスはその想像力でネアンデルタール人を駆逐し絶滅させた(一部交配して取りこんだという説もあります、DNAにはその痕跡も僅かに見受けられるとか)。
ネアンデルタールは個体としての力や体格、つまり強さはサピエンスより優れていた。
けれど、サピエンスは虚構(想像力)を共有して、協力するすることが出来た。
つまり、戦略を練ってそれを共有し個ではなく群れて行動することが出来たと。
どんなに個体として強いネアンデルタールでも、群れて戦ってくるサピエンスには勝てない。
サピエンスの強みであり特徴がその虚構・フィクションを共有する力なのだというのが、この本の一番のキーワードなのです。

それが現代社会での、法と秩序。
つまりは神話、法律、国家、宗教、民族、そしてお金になっていくのだと書きます。

続きます。

読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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