1080億人分の血脈
ふと、これまで生まれてきた人類の総数って何人くらいなのだろうと調べてみたら、こんな記事を見つけた。
米国のNPOポピュレーション・レファレンス・ビューロー(PRB)が2011年、ひとつの答えを出した。累計の人口は約1080億人で、今生きている人はその6.5%と推計した。
人類、累計で1080億人 :日本経済新聞(続きは有料記事)
他にも調べてみたら500億人だったり3000億人と計算してる記事もあったけど、世界的に適当だろうとされてるのはPRBの数値のよう。
1080億人と言われたってなに一つぴんとこないんですけどね。
群舞する生命体?頭の中では珊瑚の産卵みたいな映像が浮かんだけど、人間はもっと生々しく経済活動と生活をしている。
(こんな感じ)
1080億人いても。
元をたどれば祖先はアフリカの1人の女性だと言われている。
DNAでその痕跡が辿れるのだとか。
例えそのアフリカの1人じゃなくっても、ごく少数の人間が1080億人にまで増えていったのは間違いないだろうという話。
人類みな兄弟。
なんて言葉があったけど、理想論でもなんでもなくて、それはただの現実的な事実で。
そう考えると、自分の家系や血脈にこだわるのって、なんとも視野狭窄なことだなぁと思う。
是枝裕和監督の映画『万引き家族』では、血のつながりのない家族が描かれていた。
そして、血はつながっていても子どもにとって毒にしかならない、様々な形の虐待という犯罪を行う親についても平行して描かれていた。
家族って血じゃないんじゃないの?って。
血がつながっててもつながってなくても、双方に思いやりや愛があれば家族なんじゃないの?って。
それが無ければそれは、捨てたり逃げたりしてもいいのでは?と。
生まれてきた子どもの半数は、親に恵まれないらしい。
そりゃあそうだ。
社会生活を送っていれば完璧な人間などいないことがわかるし、精神的に安定していたり、適切な愛情と人間関係を築ける人っていうのは、本当に半分くらいなのかもしれないなと思う。
自分だってもちろんそう。
だからこそ、色んな人が支え合って、血がつながっててもつながってなくても、たくさんの人で分け合って子どもを育てていければいいと思う。
仕事としてプロとして教育や育児にかかわる人も、中年以降で子育てサポートに余裕を持てる携われる人も、近所に住む人たちも、もちろん親も。
自分の家族や親族だけじゃなくって、全く知らない他人の子どもであっても、元をたどれば誰だって同じ祖先を持つ、血脈であるのだし。
(血脈じゃなくても優しくしようよって話なんだけど)
自分だけ、自分の家族だけ、自分の親族だけが大切、って世界を小さく小さくしてしまうのではなくって。
ほわっと胸を開くように、視野を広くして。
人類みんなの益を、そして小さな子どもたちが心を痛めることなく生きていけるように、何ができるのかなと考える秋の一日です。
読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪
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