Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

かみごと(神事)にたずさわるということ2 - 神と悪魔とは

かみさま、の存在にもいろいろいるように思う。

例えば、伊勢神宮に祀られている天照大御神は太陽神で、出雲大社に祀られている大国主スサノオは天災や嵐と国造りがセットになった存在。
太陽は具体的に存在するけれど、天災はともかく国造りとなると物理的な存在というより、行動であり在り様としか言いようがない。
神話をさておくと、天照大御神スサノオそのものがいるわけではなく、あくまでも人間がそのような名前を付けた、そのようなエネルギーがある、ということ。
そういうものに人間が名付けて、物語を付けて、ちょっと擬人化したもの。

階層が上の存在であればあるほどに、それは抽象的になっていく。
言語化ができない。
感じるしかない。
色味、感触くらいでしか語れなくなる。
近い将来、脳の中にある映像や、そういった感じているものを、他社と共有できるようなデヴァイスが科学力によって生み出されると思うのだけど、そういうことでしか人には伝えられない。
気持ちのいい風を受けた時、「風」というものを知らない人に、その気持ちよさをうまく言葉で説明できるかどうかと、同じこと。
ものすごく難しい。
ただ、満たされる。
平和、安心、生きていることそのものをゆだねることが出来る。

逆に言うならば、階層が下の存在だと、発してくるメッセージがものすごく具体的になる。
具体的という事は、人間の欲と繋がりやすい。
簡単に言うならば、金儲けや性欲などと直結する。
それは生物の本能と近いので、動物的な存在だとも言える。
いわゆる、狐狸のたぐいが憑く、というようなことと近しい。
お金が儲かって、性欲とつながる=モテるなんて、最高じゃん?階層が下でいいじゃん?と思うかもしれないけれど、それを欲して手に入れると同じだけの何かを支払わなければなくなる。
いつの間にか、自分の人生を乗っ取られてコントロールされている。
顔も、嫌な感じで動物っぽくなっていく。
そして、金銭欲は手に入れれば手に入れるほどにもっともっとと欲しくなり、比例して不安も増大する。
もしかしたら性欲もそうかもしれない。
いつまで経っても満たされないループに陥る。
そして、大抵は病気になるか、大切な人を失うことになる。
とても、怖い。

(お金も性欲も生きる上で大切なものなので否定ではなく、過剰に利己的に欲すると大変ですよ、という意味)

繰り返すが、その、かみさまとか見えない存在を感じることにも「透明」が必要だけれど、その存在もまた「透明度」が比例する。
大いなる存在であればあるほどに透明度と抽象度が高くて、下層だと不透明になり具体性が増す。

それらは人間とは違う有り様の存在という意味では同じだけど、エネルギーの質が違って。
それをいわゆる、神と悪魔、という捉え方を古今東西どの民族でもしているのは面白いことだなぁと思う。

かみとは、透明な「愛」。
悪魔とは、濁った「欲」。

とも言える。

人間の品格は、どれだけ他人に優しくなれるか、で。
何もかもを自分のものにしてしまおうという欲は、その対極の行動になる。

この世は全て反射で出来ているので、人間の有り様と、自然に存在している目に見えないものは、対比するように在る。

神道における天照大御神でも、ヒンドゥーシヴァ神でも、キリスト教のサタンでも何でもいい。
それらの神々は自然の中にも見てとれるし、人間の内なる心にも見てとれるのは、そういうことだ。

自分の中の透明度を増していくことは、透明な愛という部分を増やしていくことでもある。
それは、日々の真の快適さに直結する。
良い人になりたいとか、清廉潔白になりたいとか、意識高くいたいとか、そういうんじゃない。
毎日が楽しくなって、平和で、満たされて。
そういう状態で自分がいると、そういう人たちが周りに集まってきて、より楽しくなって。
そんな風に一日を生きる方が、気持ちいいし快適だから。
そうあれるように、つまづきながら、三歩進んで二歩下がりながら、コツコツやっているだけ。

そして類は友を呼ぶ現象は、見えない存在もまた同様で。
自分の透明度が増すと、より、大きな存在を感じるようになってくる。
今まで感じていた存在が、もっともっと大きな存在だったとわかるようになってくる。
同じ映画を見ても、小さい頃と大人になってからでは感じ方が変わるように。より詳細に、いろんな登場人物の事情や気持ちがわかるようになるように。
目が、開かれていく。

その面白さと興味深さを満たし、祝福を浴びるために、透明であれるように日々を過ごすようにしているのかもしれないと最近思う。

続きます。

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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