Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

空海の説く、仏教的な三密とは

「(新型コロナ的)三密じゃなくて、うちの三密を心がけてね♪」

と、真言宗のお坊さんに宗教ギャグみたいなことを言われて。
弘法大師空海が開いた真言宗には、三密行という修行があるんですが。
え、あの小池都知事が流行らせた三密って、それが元になってるの?と、頭の中で繋がっていなかったのですが、どうなんですかね(調べないけど)。

真言宗の三密というのは、身体と口と意(こころ)の三つを使った修行で。
手では印契(仏像の手の形)を結び、口で真言(お経)を唱え、意は仏となるようにすること。つまり自分と仏が一体となる、自分自身が仏となる「即身成仏」する修行のことです。
ちゃんとした手法は仏門の阿闍梨(師)から弟子へと伝えられるのだそうな。

過去記事で、心と身体と魂の三位一体のことを書いたのですけど。

erikoo.hatenadiary.jp

それに照らすなら、身体が手、意は心、口で真言が魂になります。
前二つはともかく、口は身体なのでは?って感じですが、口から放たれる真言は響きであり音であり、音楽であり、波動なのですよね。
波動=波そのものに意図はない。
ただ、揺れるそれが在るだけ。
魂というものは、意図も意思もなく、ただ在る。そういうもの。

仏教というのは、仏という一つの神を崇め奉る宗教ではなくて、あなたもまた神(仏)なのですよ、それに気づき、思い出し、そうであれる方法を知ったのでシェアしますけど、一緒にやってみません?一緒にその道を歩きません?という宗教だと捉えています。
そもそも人が宗教を求めるのって、不安だったり苦しさだったりから「救われたい」が発端なのですが(だからあらゆる宗教が救い、を売りにする)、そういう時に、自分ではない他人(神)を盲目的に信仰する。自分で考えて行動することを放棄してしまうような、誰かの都合の良い奴隷のようにさせられてしまうようなものではなくて、自分そのものを、救ってくれる光だとする仏教って健全だなと思うんですよね。
もちろん他の宗教、多神教一神教アニミズムも、最初にそれを言ってる。
けど、仏教も含めて、最初にそれを発した人が没した後、後世の人たちによって都合の良い組織になったり、新興宗教団体に派生したり、カルトになったり、結局は人間の欲の中に埋もれてしまってるものも多々あって。
なので、ちゃんと「宗教」を知らない人が、そういった「怪しい」ものを宗教だと捉えて、宗教の話を敬遠しちゃうのとか、しんどい時にちょっと頼る選択肢から外して、中途半端なものや本当に怪しいものにハマってしまうって勿体ないなって思うんです。

実際ちゃんとした宗教って、スピリチュアル的な目に見えない話ばっかりしてるんじゃなくって、めっちゃ肉体使うし実践的だし、心の悩みとかにも具体的対処法が示されてるんですよね。
使わない手はないと思うのですけど、如何でしょうか。

そんなわけで、真言宗的「三密」も知っておくと、ちょっとトリビア的ウンチクもできますね、という話でした。

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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