Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

運命と宿命 - 2020年から2021年へ

2020年は、あなたにとってどんな年だったでしょうか?

干支はねずみ年、「庚子(かのえ・ね)」でした。
干支って、太陽の動きを示す十干、月を示す十二支の組み合わせで出来ていて60年で一巡する。そしてそれぞれの漢字の意味を紐解いて、どんな年なのかを知ろうとするもの。
2020年は何事をもスタートさせるのに良い「子」であり、やってきたことが実になってその後変化する「庚」な年でした。

いやいやスタートも何も、いろんな事がストップさせられたり無くなったりしたけれど?
と思うかもしれませんが、その事自体が新たな変化、新たなスタートの芽になっているのかもしれないです。

そんな干支って、宿命を知るためのツール。
運命と宿命の違いとは?
運命は、どこまでも未確定で自分で選択していける歩みと、起こる事柄。
宿命は、あらかじめ定められた人生イベントとルート。

今日のごはん何にしよう?何を着て出かけよう?という些細なことから、進学や仕事や伴侶まで、自分で決めていけるのが運命。
性別、国、顔形、天気、天災、時代、社会情勢など、自分で決められないのが宿命。

先に述べた干支のような東洋の考え方では、そんな風に宿命を知ることが重要視されました。
つまりは、未来はあらかじめ定められたものだという考え方です。
定められたものが、今ここにやってくる。
西洋的な考え方では、時間というものは時計が進むみたいに、過去から未来へと川が流れていくイメージですよね。過去の積み重ねの上に、今があるんだという考え。
でも、東洋では逆なんですね。

だいたいの運命は自分が決める。
想像したもの、願ったもの、そうして行動したものが未来を形作る。
けれど抗えない大いなるうねりみたいなものはやっぱりあって、時勢を読むといったことも必要になる。
小舟で大海に乗り出すようなものだと想像すればわかりやすいかもしれない。
凪の時は自分で漕げば漕ぐ程、目的の方向に進むだろう。
けれど嵐の大波の中、いくら漕ごうとどうしようもない。
どこかの小島に避難することも、戻る事だって必要な時がある。
そういった天候や潮目を読むのが、干支とか占星術といった宿命を知るための叡智。

とは言えそれは、とてもざっくりしている。
「ものごとのスタートに良い、変化する年」
そんなんどんな風に生きてても、なんとなく当てはまりそうやん?って思ったりもする(もっと詳しいことを知れば違うのだろうけれど)。
でも。
なんとなく。
ちょっとした心構えが出来るようにも感じませんか?

例えば「停滞する、学ぶ年」に何か新しいことをすると決まっていたとしましょう。
それが上手く行けば問題なし。
けど、何かトラブルが起こったり、上手くいかなかった時に、あぁそういう年だったな。じゃあこのトラブルから何かを学ぶ時なんだなって思えたりする。

そういう、ネガティブなことをポジティブに考えるヒントにもなる。

ちなみに干支の節目はお正月ではなく、節分です。
しかも2021年の節分は2月3日ではなく2月2日になります。
これは124年ぶりのことなのだそう。
元々天体の運行を二十四節気に当てはめてるので、ちょっとづつ誤差が生じるんですよね。それをうるう年とかで誤差修正してるのが、こうやってずれてくる。
面白いのが、2021年から30年くらいは、うるう年の翌年の節分は2月2日になるんだそう。

天体の運行と同じく、節分からガラリ!と何かが変わるわけではなく、星々がじわりじわりと空を動くように、なんとなくその年の空気が変わっていく。
そのじわり……のスタートが冬至なので、冬至から節分と旧正月(2月12日)の時期は前年と翌年の空気がマーブルになった時期になるとも言えるでしょう。

来年2021年は「辛丑」。
古いものを捨てて、コツコツと新しいものを芽吹かせる年。
2020年に結実した、今までやってきたものや価値観を終わらせて。新しい何かを派手にではなく地味に芽吹かせていく、そんな年になるのかもしれませんね。

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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