Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

昔々、詐欺にあいました話2

前回の話の続き、詐欺ばなしです。

やってることは法律に抵触しない。
あくまでも、こちらの意思でサインして捺印してローンを組んでお金を支払っている。クーリング・オフの説明だってあった。
監禁もされてないし、恫喝も暴力も受けてない。
ただ、褒められて、誰にも聞いてもらえなかったような自分の内面の話を、じっくりと聞いてもらっただけ。

って、ちょっと怖くないですか?

監禁や暴力の方は目に見えて怖いんですけど、そうじゃなくって、やさしくされて気を許して信頼してしまって、それで絡め取られちゃうのって、よほど気をつけないと誰にだって起こってしまいそうな罠なんです。
それが、とても怖い。

この仕組みって、もう古典なんですよね。
昔々から延々と人間社会に組み込まれてきた、甘い毒のような手法。

女をたらしこんで働かせるタイプのヤ○ザや、ネット○ークビジネスの一部や、自分の手下を言いなりにするような組織の上に立つ人や、結婚詐欺からの保険金殺人とかも、この感じ。
昔、世の中を騒がせた連続殺人犯の女性も、孤独な独身男性を次々と自分のものにして、その財産を手に入れていましたね。

良い悪いの話はしたくないのですが、たぶらかす側の詐欺師を仮に悪だとしても。
では、たぶらかされる側、カモられる側に問題はないのでしょうか?

やっぱりちょっと、自分のことながらに、あると思うんです。
目の前の人が、ちゃんと自分を大切にしているかどうかを見分ける目を、持ってないということ。これが問題。
けれど大学生だったわたしに、今のわたしから何か言えるならば、「まぁその年なら仕方なかったよね」です。
「100万円は、社会勉強代だぜ」です。
だってそんな風にされたことがなかったから。
経験が足りなかったから。
仕方ないんです。

そういう、人を見る目って、どうしたって体験と経験からしか学べません。
もう、それしかない。
いろんな人といろんな関係を持って、傷ついたり落ち込んだり立ち直ったりして、自分なりの対処法や気づきを経て、その見る目を養っていくしかない。

そして、わたしの若い頃のように自己肯定感がマイナスの人って、ほんっと騙しやすいんですよ。先に述べた連続殺人の被害者みたいに、孤独な人も理由は同じ。
普段やさしくされてないから、ちょっとやさしくされるとホイホイやられてしまう。
だから、100万円払うくらいの痛い目にあって、騙される経験を積んでいかないとわからないんですよね。

だから、社会勉強すると共に、適切な自己評価を持つことも、騙されないポイントです。

そして、バカなわたしは。
そのスクールの支払いで痛い目に合ったと言うのに。
そこから5年後、社会人になったわたしはネット○ークビジネスに一歩だけ足を踏み入れるのです。
まだ痛い目に合い足りなかったようです。
まともに会社員していたのに、親の借金を背負っていてお金が必要だったんです。ついでに、若かったので外見を気にしてもいました。
それで、またまた誰もが知る大きな美容系の会社のネット○ーク部門みたいなとこに誘われ、高額の美容器具を購入。誰もが知る上場企業だしと疑いもせず。
「それは素晴らしいものなので、他の人にも紹介してあげればその人も美しくなるし、あなたも収入が増える。良いことしかないでしょう?」
なんて文句に「ほんまや~!(アホ顔で)」なんて納得して買ってしまったのですが、最初の一ヶ月くらいしたらその器具は使わなくなるし、セールストークなんて出来ないわたしがそれを売れることもないし。
だんだん「あ、これ、前のスクールの時と似てるやん……またやってもーたな」と気付いて。
お金がないのに、また高額な社会勉強代50万円を払わされたわけです。

そこからは、バカなわたしも学習して、さすがにそういうものには近寄らなくなりました。

そういう「お金でしあわせを買おうとする」タイプの人たちの匂いもわかるようになりました。
まるで世界観が違うし、話も一ミリも合わない。

それでも、そういう人たちって巧みで、ほんっとに頭が良いので。
いろんなところにいろんな形で潜んでいるのです。
だから、監禁や暴力を行使するような人の方が、簡単に見た目でわかるから、近寄らないで済むので(生息地も限られるので)安全っちゃ安全なんです。
始末が悪いのは、まるで普通の人のように生活に溶け込む、そういう人たち。

でもね。
だいたいは同じパターンなので、見分けるのは簡単です。

続きます。

▼今日のおすすめ
闇金ウシジマくん』作者:真鍋昌平 
現代日本のあらゆる詐欺、黒い部分の構造はこの漫画に全部詰まってるので、社会勉強のためにも、ただただ漫画という娯楽のためにも、めちゃくちゃ面白いのでぜひ読んで下さい(このシリーズ中ずっとオススメし続けます)。

読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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