Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

遠くに行く理由

旅から帰るとセミが鳴き始めていた。

旅先では朝から一日中、いろんな鳥のさえずり。
雨の音。
風の音。
木がゆれて葉っぱが奏でるうねりのような和音。

いま、ここ。
自分の家では、外から蝉の音とともに車やバイクの排気音。
遠くからのクラスション。
雨がにじんだアスファルトをタイヤが踏みしめていく音。
すずめの鳴き声、蝉の声。

いろんな音が周りを取り囲んでいることを、毎日同じ場所にいると忘れてしまう。
わたしたちは身体に自然のノイズキャンセラーを持っていて。
日常にある物音はある程度、取捨選択して聞くようになっているようで。

道路の近くにいる人はその物音を。
繁華街に住む人は賑やかな人の声を。
田んぼの横ならカエルの合唱を。
家と家とが遠く離れるような田舎にいる人は、静寂過ぎるあまりに耳が痛くなる静けさを。

日常の中にとりこんで、まるで無いもののようにするができる。

けれど、一旦遠くに。
いつもとまるで違う環境に出かけると。
その場所では、自分の日常とは違う音が鳴り響いていて。
すべてがものめずらしく、耳をすまして聞くようになる。

そうして、また家に帰ってくると。
うちの家、こんな音がしてたのかとか。
窓の外の音がよく聞こえてくる。

旅は。
もちろん旅先での新鮮で素晴らしい日々を漫喫するための行くのだけれど。
戻ってきた日常をもまた、新しいものへと変化させてくれる。

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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りゅうとむすめ

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