Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

漫画家になりたかったのでした その4

漫画を描かなくなって。
でも、絵は描き続けていました。

こんにちは。
eri koo - エリ・クゥ です。

この頃、イラストのお仕事もしていました。
幸いなことにクライアントさんも何社かあり、定期的に使っていただいていました。
この頃、IT技術者から発展してWebデザインの仕事をしていたので、絵をデータ化してやりとりしたり、PC上で絵を描いたりもしていて、デジタルワークとデジタルで絵を描くことの技術が同時進行で進んでいきました。

けど、その中で気づいていくのです。
わたしはデザイナーにもイラストレーターにも向いていないと。
自分が作りたいものが作りたい、描きたいものが描きたいのです。
クライアントの意向通りに描くことが苦痛な上に、再三の手直しのストレスが酷くて。
仕事というものに対する甘さもありました。

なんだかわからなくなりました。
漫画家は難しい、絵も自分の描きたいものでは仕事にならない、デザイナーやイラストレーターでは苦痛。
じゃあ一体どうするんだ??と。

ここらへんの時代が20代後半の暗黒期で記憶がごちゃまぜなのですが、だいたいこんな感じで毎日がもやもやしていました。

でもね、漫画も何かしら描いてたんです。
コンテ(ざっくり描く漫画のコマ割りみたいなの)レベルのノートが溜まっていってました。
これ、今書いてて今思い出しました。
編集者さんとの電話で傷ついて、そこでやめちゃったのだとばっかり思ってたんですけど、いや結構そこからも描いてたんですね。

でもそれらは清書したキレイな状態の漫画になることはありませんでした。

そしてある日、友だちが「個展してくれる絵描きさんを探してるカフェがあるよ。」という話を持ってきてくれました。
広く自分の絵を見てもらえる場ができる!
うれしくてすぐにそのカフェにプレゼンしに行き審査を通って個展を開くことが出来ました。
しかも一か月間まるまる。
ランチやカフェで賑わうそこで、わたしのことを知らない色んな人が絵を観てくれました。
展示している絵を購入してくれる方もいました。

この個展のために、漫画を描き続けた日々のように、毎日毎日徹夜して頭がおかしくなるくらい絵を描きました。
そして個展が終わって。
なんだかもぬけの殻みたいになったのです。
漫画のアイデアもなくなり、絵も、どんなタッチにしたら仕事になるか売れるか?と考えて描いていたら何が描きたいのかわからなくなったのです。

もう時効だと思うので書いていますが、イラストレーターの仕事が苦痛でした。
描きたいと思えない絵を描くくらいなら、全然違う仕事をしている方がずっとマシでした。
でもわたしの絵を気に入って使ってくれるクライアントさんに止めたいって言えない・・・なんて日々を送っていたら。

婦人科系の病気になって即手術、入院となり。

ここがわたしの人生の転換期となりました。
退院して。
手術は成功したし経過も順調だったけれど。
それでも再発するかもしれないし、長い時間机に向かうのが辛くなりました。

生活を全部変えたいと思いました。
複雑な家庭事情もピークでした。
友だちに助けてもらって家を出て、一人暮らしも始めました。

そうして少し落ち着いて。
なんだかもう、漫画も絵も、やめよう、と思ったのでした。
やめたい、と。
あきらめよう、と。

受けていた仕事は納めてから、次回からの仕事は全てお断りしたのです。

そうやって絵と漫画から離れて10年以上経ちました。
なのに、ふっと、昨年から絵を描き始めたのです。
そして、本当のところ漫画で何かしたかったのか、どうして漫画が描けなかったのかようやっとわかったのです、今になって。

続きます!

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読んでいただきありがとうございます。
残りの今日も、そして明日も、あなたに祝福アレ♪

 

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