Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

Dragon Road 5 - 赤目四十八滝と、いよいよ高野山の話

三重県赤目四十八滝

提示されてたおすすめフルコース往復の推定時間を倍かかって堪能したのは、本当にいちいちいちいち立ち止まって見惚れてしまうほど、美しい素晴らしい場所だったからです。

そして、とても不思議な形状と質感の巨石群と、織りなす緑。

https://www.instagram.com/p/BYxSQpFgPz7/

巨石群モアイを彷彿.さて旅は常にあらたに続く…

なぜ岩が、真上から見ると碁盤の目のように、横から見ると木の幹のように縦にひび割れているのか?

(A.柱状節理だから。マグマが冷却固結する際、収縮して生じる。)

そして巨石の上に、そして絡むように木々が茂り、苔むして、様々な種類の木々が育つ不思議さ。

(A.苔が水分を蓄えて木の良いゆりかごとなる)

同行者と共に「不思議やねぇ?なんでやろ?」と浮かんだたくさんの疑問は、その次の週に放映されたブラタモリ十和田湖)の回で、ほんとうに全て、見事に答えていただきました。びっくりです。要するに、十和田湖と同じ成り立ちで、ここは過去に噴火があったことがわかりました。

https://www.instagram.com/p/BYzd7TigFFG/

旅に出よう♪.Let's go out on a trip♪

事前に軽く調べ、行ってから自分の目で見てしっかり感じて考えて、あとから調べるタイプなのでいつもこの順序になります。

赤目四十八滝は、忍者の、異能者たちの修行の場となったところ。

なんだかやっぱり場のチカラが強くて、美しくて、すこし場の圧が強すぎてゆがみとうねりもあり、普通の街の営みのようなことは、思考も行動もできないだろうなぁと思う。異次元に近い。別の、世界の、境界。

帰りに、近辺の地図をぼんやり眺めていると・・・ものすごーく気になる名前の神社がある。これは・・・また、ここに行きたい!いや、行かねば!

で、またすぐに行きました。

その神社は、知ってる人はものすごーく知ってるけど、知らない人は全く知らない(神社仏閣好きなつもりのわたしも知らなかった)ところで。

で、やっぱり人がたくさんたくさん訪れると、場のチカラと人のエネルギーのバランスが崩れて、場の回復力が追い付かず、パワーが落ちてゆくように思うんです。

それでもなお!元からそういうメジャーシーンを引き受ける神社ですので!という神社もありますし(例えばお伊勢さんや出雲大社など)、逆に、やはり人が来て活気が出ることでパワー復活する場所もあります。色々だと思うのです。で、ココは山の奥深くにそっと、地元の人やたまたまご縁があった方が静かに訪れ、静かにそこに在っていただく場所、という気がしまして。

なので場所は明記しません。

気になって仕方がない、もうどうしようもないのです!という気持ちになった人は、メッセージいただければと思います。

あと、本当にその気がある方は、以下に続く描写で調べればわかるかと(その気持ちと手間が大事)思います。

先に、その神社と対を成すようにあるお寺へ。

ここは有名な女人高野。

なんとも・・・ほんとうに、祝福のようなきらめく天気の中でのお参り。ひいたおみくじも、わたしも同行者も笑えるくらいのご指摘具合・・・。

そして境内で久々の友人に会うという、まさかのご縁まで。

そこから、いよいよのその神社。

正面に立っただけで、ああ・・・ここは・・・すごい!久々にすごい!わかりやすい!エネルギーがくっきりはっきりと在る。

いつもより深く深く礼をして、境内。

狛犬がこれまた怖い怖い(笑)

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怖いというか・・・うれしすぎて、こわい。畏怖の対象の御前に立てる自分であるのか?試される、しあわせ。

こわいくらいに、真剣、本気、全身全霊、全力で向かい合う、至福。

何もかも脱ぎ捨てて、何にも持たない自分を、畏怖を感じる高位の存在の前にさらす、その勇気。

鈴は、これまた心根を試されるような三色(同行者と笑い合う)。

もちろん自身の正解を鳴らして、お参り。

三種の龍のビジョンを観る。

1、雌、少女、妖艶だが処女のよう、水色、その核はどこまでも純水(水の表記の意)。

2、細く長く速い、雄、多岐にわたる縁をつなぐ、黄色。

3、視界に入らないくらい大きい、縦の胴しか見えない、上に上に向かう白金の御柱のよう、雄。

さらに山に分け入って、奥宮。

確かにここはもう、人間が立ち入っていいギリギリくらいの異界感。

ここでのビジョンは白衣の観音様と「親鸞」という言葉。

親鸞・・・?

昔一応、吉川英治の本を読んだけど、そんなに思い入れはないし・・・?

そして今、わたしの頭にあるのは高野山空海なのだけれど・・・?

ま、いいや。

こういうキーワードはいったん忘れて、後からなるほど!となるもの。

さて、全然この流れと関係なく、前々からお知り合いがいる加計呂麻島に行こうと目論んでたらこれまで2度、台風で行けず。そして再び計画を練っていたら、ド級の台風が・・・よっぽど今は南の島に行くタイミングやないんやなぁ~と思っていた時。

またしてものブラタモリ高野山。その中の、弘法大師の『聾瞽指帰』(『三教指帰』の草本といわれている)、つまり出家宣誓書を観ていたら、その筆に、あまりの決心と志、思いの強さを、それを押し上げる才能や努力や全てを感じて、感動で涙が止まらなくなり・・・

この前に女人高野であるお寺に行った時に、次はいよいよ高野山かなって思ったけど、これは!今だ!

と、パタパタと宿坊に予約完了。

でもその予約した日は台風が通り過ぎた後である予定の日だったのですが、過去の大阪では考えられないような台風が来て(大阪って少し強い雨が降る程度なんです、っていうか高野山は和歌山なんですが)、その日、南海高野線高野山に行くケーブルが不通となっていまったのです。

いや、なんかわからんけどわたし、高野山にこの日に行けるねん!

こんな根拠のない勘を無視したとしても、とりあえず南海難波駅までは行ってみよう、と出かけて難波駅の駅員さんに聞くと「橋本から振替えのバスが出てます」とのこと。

やっぱり。

で、行けました。

https://www.instagram.com/p/BantNaJB2pn/

人里はなれた場所で一泊

台風のおかげさま、全然人がいません。

紅葉も始まってますし、連日、海外の観光客もたくさんな筈の高野山なのに。

高野山の夜はどこまでも闇・・・外を散歩する空気感ではないので、宿坊に戻り、静かな時間。

枕が変わろうがどこでもすぐに寝れるのに、この日は不思議と全然寝付けず・・・

昔から高野山に全然興味がなかった。

だって女人禁制とか、なんやねんって思ってた。

2~3度来たこともあるけど、なんかピンと来ないし、男性エネルギーが強すぎて部外者感ハンパなくて、好きになれなかった。

でも、この日。

まだ台風も来るくらいの10月も半ばなのに、気温がマイナスになる高野山で、ストーブ付けて、こたつに入りながら思う。

そうか、なぜ近代になって女人解禁になったかって・・・歴史的なものや男女平等の流れもあるだろうけど、それより、こんな厳しい自然の場に女性が滞在して修行するのは厳しすぎる、そしてそこまで身体を追い込むような修行は女性には必要がない。

こんな風に暖房器具が整い、女性でもここに滞在することが厳しすぎない環境が整ったから開かれた面もあるに違いない。

女性と男性は身体が決定的に違う。違う生き物だ。

道の歩み方だって違う。

男女平等ってのは、人間が人間の間で決めたルールに対してのみだ。

なんだかよくわからない道のりを辿って、最終的にわたしは何故か今、高野山にいることがすごくしあわせに感じる。不思議だなぁ・・・なんとなく、ここに至るまでの行程だった気がする。そして、ようやく始まる・・・?なにが・・・?

あ、髪の毛切った方がいいな。

(なんかしらんけど、そう思ったのです)

次の日、早朝、読経と護摩焚きにも参加してから、大メインクライマックスの奥の院へ。

奥の院への道は、台風で水浸し、それがまた美しい。

説明書きに「お大師様は異人がたくさん来た後は臭いので、雨を降らせます」書いてあったけど(笑)まさに大浄化明けの日。

そしてほとんど人もいなくて・・・ただ、静か・・・

御廟の前では、一緒になったお坊様が一人静かに読経してるだけ。

静かな決心と、お参りさせていただいた感謝を捧げる。

霊宝館でも、ほとんど独占状態で(うれしいけどちょっと怖いくらい)、快慶のイケメン四天王、広目天さまと多聞天さまを堪能し、季節展示の平清盛が奉納した巨大な血両界曼荼羅に両側から挟まれるご褒美。

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後はどうしようかな・・・と足の向くままに任せていると、池の真ん中にでて「善女龍王」の文字。あ・・・そうか空海が中国から持ってきた神さま・・・龍か・・・治水・・・なるほど。

そのまま、また足に任せていると奥へ奥へと行き、弘法大師高野山の地を拝領した丹生都姫様をまつる場所にたどり着く。

そっか、次は丹生都姫様のとこに行くのだな、と感じつつ。

秋の紅葉を愛でながら、家路についたのでした。

帰りの電車で馴染みの美容院の予約を取って。


このシリーズは次でラスト!

そして来たる日、一つの着地点・通過点・スタートとしての行事がございますので、よろしければコチラもご覧くださいませ

【絵画奉納式~天地流水~】

2018年1月28日 丹生川上神社中社

https://www.facebook.com/events/2001624283456507/

【天地流水 公式サイト】

https://tenchiryuusui.themedia.jp

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