Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

南山に鼓を打てば北山に舞う

 

「南山(なんざん)に鼓(こ)を打てば北山(ほくざん)に舞う」

とは、禅語の一つ。
見えないくらい遠い場所でうった太鼓の音で、舞を舞うこと。
すなわち、距離や場所に関係なく、心が通い合ってること、またはその関係を指します。

こんにちは。
Eri Koo (エリ・クゥ) です。

禅語に素敵な言葉は数あれど、こんなにロマンスを感じる言葉はありません。
と言っても恋愛だけとは限りませぬ。
それは、それこそ仏門の師弟であったり、同じ門徒の仲間であったり。
親子や兄妹、友であったり、そして、長年連れ添った夫婦や、心通わせた飼い犬や動物かもしれない。

とにかく。

そういった心が通いあった相手とは、遠く離れて、めったと会えず言葉を交わしていなくとも。
久々に話したら似たようなことを考えてたり、同じような行動をしてたり、同じタイミングで連絡を取りたいと思ったり。

あるいは。

口に出して伝えてもないのに、知りようもないのに、一方の行動が、一方の行動に影響を与えているということ。

遠く離れたあなたのうった鼓の音が、わたしをこうやって舞わせるのだ

そんな風に解釈すると、とってもエモいと思いませんか?
恋愛だけとは限らないと書いたけど、限りなく大きな感情と信頼関係を描いた禅語は、やっぱり何かしらのロマンスを感じさせます。

運命の、お相手。

会いたい人に会えない昨今ですが、そんな風に、会えなくても十分に相手の思いが響き渡ってる。
もしくは自分の思いも相手に届いてる。

そんな風に、ロマンティックに捉えて、信じてみるのもいいかもしれません。

会えない時間が、愛、育てるのさ

そんな歌もありました。
忍耐も困難も、捉え方によっては関係性を強固にする燃料なのです。

▼今日のおすすめ
小説『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』作者:夢枕獏
禅の話をしといて空海さんの本を推すのもどうかと思うのですが、とってもおもしろいです。密教とはなんぞやと、当時の「唐」という都が、今で言うロンドンやNYのような国際都市だったこと、日本と中国の関係もわかります。そして空海さんが好きになってしまいます。何故日本に仏教が必要だったのか、本当にそれで人はしあわせになれるのか?しあわせとは?空即是色が、まるでわかったかのようになる文章の超絶技巧で体験できます。映画化もしましたね。小学生の頃から愛読し続ける作家さんです。

読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

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りゅうとむすめ

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