Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

ゆるすことはむずかしいけど

夢を、まったく見ない(覚えてない)人もたくさんいるようです。
わたしは色彩豊かに、ありありとした夢を見ます。
昔々の夢なども覚えているし、あれは夢だったのか現実だったのか、今となってはわからないくらい、現実に起こったことのように夢を体験します。

こんにちは。
Eri Koo (エリ・クゥ) です。

夢に出てきたその人は、大人になってから仕事で知り合い、約10年もの間、なんとも言えないコミュニケーションを取った人でした。
最初の出会いから、苦手でした。
それでも大人ですし、仕事上どうしても絡まざる負えない(しかも濃密に)ので、表面的には平然と淡々と接していました。実際、他の人から見ると何の問題もない関係で、仕事も出来ていると言われていました。
でもまぁ、なんというか、ものすごく地味にパワハラというかモラハラというか、いじめみたいなものを受けていました。

けれど、いじめとは言っても。
どこにも逃げ場がない幼い頃のそれとは違って、大人になってからなので。
他の一緒に仕事してる人との関係は良好ですし、仕事の外には心の友も恋人も、趣味を同じくする仲間もいます。そして、自分自身の好きなこともたんまりあって。
あぁなんかヤだなぁと思っても、仕事以外の時間にはそれを持ち込まないようにすることも、なんとか出来ていました。

でも、どうしてもその人の攻撃が強くなったり、自分のメンタルのマイナスの波が来てる時は結構しんどくて。
時間が経つにつれ、仲良しさんにも愚痴が多くなってました。

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そんなこんなで10年が経ち、わたしはその人と絡む仕事から離れることになりました。

離れることを知ったその人は、わたしに関する中傷メールを、関係者に一斉送信しました(わたし以外に)。

どんな状況でも、何でも知っておこう。どんな衝撃を受けるとしても、とにかく知っておきたい。
が信条のわたしですが。
そのメールは見ませんでした。
「見ない方がいい。他人だけど、めちゃくちゃ怖くてすぐに消した。」
と、そのメールを見た仲のいい仕事仲間が言いました。
その言葉にそのまま素直に従いました。

わたしがその仕事から離れることを知ってからの半月、その人の発する空気で、わたしはもう心身が限界だったのです。

仕事から離れて少し経った頃。わたしが仕事を離れた理由は、その人にいじめられたからだと噂されてるよ、と聞きました。

その仕事を離れる理由は、誰がどうとかではなく、自分の人生のために海外に移住するためでした。
仕事関係の人たちにもそう伝えていました。
なので、その一斉送信メールから想像した人たちがいたのかもしれません。

約10年間、一番のストレスに感じていたその人の存在でしたが、会わなくなるとビックリするくらいに、その存在が人生から消えていきました。思い出すこともなくなっていきました。

それから何年も経って。
夢に出てきたのです。

その人は、わたしの肩に手を置きました。
とても温かくて、優しい手でした。
その手から、わたしのことが大好きなことが伝わってきました。
夢の中で、ああ、この人は、わたしのことがすごく好きだったんだな…好きだったからあんな事してたんだな……。

と、妙に納得して目が覚めました。

すっかり忘れていたけれど。
それでも、心のどこかにはある、小さな黒いホコリのようなもの。怒りとか悲しみとか憤りとかが混じり合ったもの。

そういうものを、その人のことも。

ゆるせるな。

と感じたのでした。

怒っていたのはその人にばかりではなくて。
怒りや抗議を飲み込み続け、上手にかわせない、感情を処理できない、不甲斐ない自分自身への怒り。悲しみも憤りも、また同じ。

この世の出来事は、良くも悪くも「愛」なんだなぁと思いました。

その反対は「無関心」ですからね。目にも入りません。何の衝突も起きません、何の事象も起こりません、この世には「無い」ものです。

「好きすぎる」そして同じ分だけのエネルギーを持つ、合わせ鏡の「大嫌い」という、その感情が、その人なりの形となって現れ、人を傷つけ、そして人を暖かさで包み込みます。

ゆるすこと。

って、とってもとっても難しい。
でも、何年も経って、自分も充分に癒やされて。
すっかりとゆるんで、思い出すこともなくなった、その時に。
ふと、何かがほどけるように

「あれはあれで愛だったのか…」

なんて、思える日が来ると。
信じてみるのもいいかもしれません。

 

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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