Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

親孝行なんてしなくていい、の補足

今日はこの記事の補足。

erikoo.hatenadiary.jp

生きてきて45年間、一度も親孝行的行為をしたことがないわけじゃない。
それこそ親孝行なんてしないと決める前、「親孝行は人類全員の義務」なんて考えに縛られていた頃は、ちゃんとやっていた。
親孝行以前に、親の借金も背負っていた。
それも親孝行にカウントして欲しいものだと思うし、自分ではしている。
よくやった、えらい。と思っている。
海外旅行にだって全額出して連れて行ったし、色んなプレゼントもした。気づかって一緒に住んだり、海外から戻ってきたりも含めて欲しいところ。

けれど、それやこれやを不機嫌や怒り、よくわからないブチ切れで返される。
だから、やってもやっても、ただただつらいのだ。

ちびまる子ちゃんの「母の日」話を知ってる人はいるだろうか。
まる子が少ないお小遣いの中から、長い時間を書けて熱心に選んで。母親にハンカチを買ってプレゼントする。それを見た姉が「え?それ母さん持ってるやつじゃん?」みたいな事を言う。傷ついたまる子は家を飛び出していくが、お母さんはそれを追いかけて、まる子からもらったハンカチは特別だよ、と言って、仲良く一緒に帰る。
といった感じの話。

それを見た小学生のわたし。
いいなぁ、まるちゃんはまともな親がいて………うらやましいなぁ………。
姉がミスった発言しても、優しくカバーしてもらえてさあ………。
うちにはねーよ、そんなもん。
って思った(ちびまる子ちゃんは大好きな漫画です)。

わたしの家には、そんな風な「親」としてのまともな返しはない。フォローもない。
ただ、自分のことしか考えられない、出てきた感情もねじれたコンプレックスもそのまま娘にぶつける、小さな子どもがいるだけ。

ある調査によると、まともな親に育てられる子どもは世界全体の半分だそうだ。
二分の一ですよ。
わたしの毒親、全然特別じゃない。
二人に一人は親に恵まれない。
よくあること。

だから、親孝行なんてしなくていい、って言われて、楽になれる人だってそれ相当数いるはずだと思う。

そうやって、やるだけのことはやった。
けど、もう無理だなって思った。
だから、やめた。

それから長い年月が経って。
うちの親が、単なる小さな子どもだったのだとわかって。
小さな子どもにするように接したら、ことごとく成功しだした。
中二病のややこしい年代の子どもだと思って対応したら、何をしても喜ぶようになった。
親だと思って、大人だと思って接していたことは、全部駄目だった。

たまたま気づけて、たまたまうまくいった。

そして、それもそれも親孝行は自分のためにしている。
自分の成長のために修行のように課せられたものだと思って、取り組んでいる。
しつこく言うが、親のためではない。
子どもである親を喜ばせ、最後まで生きる手助けをするのが、わたしの仕事なのだとわかったから、淡々と遂行しているだけ。

そうじゃない人だってたくさんいるし。
もし、似たような人がいたら、自分が成長して満たされて、ある程度しんどくなく出来るようになったら、やってみても良いとは思うけど。
それも、自分で、してみても良いなと思ったら、の話。

わたしより酷い家庭はなんぼでも存在する。
虐待され放置され、放棄され、いいように使われて、金をせびられ、搾取され。
そんな親に、親孝行しろと、事情も知らない他人がよく言えたものだと思う。
しなくて全然いいでしょ?
そんな親に親孝行しないのと、その親達と、どっちが罪人だと思いますか?
と、言いたい。

世の中にはいろんな人がいる。
血がつながっているだけが家族じゃない。
例え親でも、愛さなくていい。
まともな尊厳を交わし合える人と、愛し合えば良い。
と、思う。

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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