Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

歌うといいと思う

時おり、夜空を見上げたり、森の中に入ったり、海を眺めていたりすると。
言葉が浮かぶことがあります。
それはまるで、胸の中に映写機みたいなものがあって、それが夜空に投影されるような感覚。
言葉が見えるわけではないのですが、まるで見えるように、ぽんっと浮かぶ。

つい数日前に「サンダルフォン」という言葉が浮かびました。

確か天使の名前。
エヴァンゲリオン的に言うならば使徒の名前です。
何を司る天使なんだろう?と調べてみると「音楽」の天使だそうで(他にも色々司るようですが)。

確かに、このところとても「音楽」な数週間を過ごしているのです。

少し前からAmazon Music Unlimitedを使い始めました。
3ヶ月の無料キャンペーンに乗って、今更ながらの音楽サブスクデビュー。
ちょっと前のAmazon Musicとは打って変わって、ものすごい曲の量になっていました。こうなると、これまでわたしはApple storeで好きな曲を買っていたのですが、もう断然こちらの方が良い。聴きたい曲がだいたい全部あるからです。スマホの容量も圧迫しませんし。
キャンペーンが終わっても月に980円。
安いですよね。月に1枚アルバム買うこと思えば、めちゃくちゃに安い。
おかげで以前よりも色々と幅広く聴くようになりました。
Youtubeとか音質悪かったり、広告がうっとーしかったり、好きな曲がLive版しかないなど、なんかストレスで。

ってだけではなく、これならちゃんとアーティストに対価が払われるのですよ。素晴らしい。980円で快適な音楽生活を送れるなんて、すごいことです。
音質にこだわる人はHDバージョンもある。ほんとすごい。

そして、それに伴ってなんだかすごく歌ってます。
元々ヒトカラするタイプなのですが、このご時世、ヒトカラ最高です。カラオケ屋さんにもちゃんと還元されますしね。
カラオケ行かずとも、誰もいない公園、誰もいなくなくはない道でも歌ってます。
雨の日とかね、公園には誰もいませんね。雨の音で人に聞こえませんね。めっちゃ歌えますよ。

歌うって、心にも身体にもすごく良いです。
めちゃくちゃに歌った後、次の日の目覚めなんか超ハッピーです。
最高です。

みんな歌いましょう、もっと。
絶対、良いです。

そうこうしてると、音楽な人が主催するLiveに誘ってくれたりして、行きました。
このご時世です。
批判もあるだろうし、そういう行動を取る人を何だかイヤに思う人もいるでしょう。
だから、不快だったらごめんなさいなのですが、わたしは行くのです。
だって音楽はやっぱりLiveなんですよ。
そしてわたしは、エンターテインメントがないと生きていけないタイプの人間なんですよ。
だからエンターテインメントを浴びたいし、提供してくれる人に対価をお渡ししたいのですよ。
もちろんマスクしてます。
そしてこのご時世だから、ライブハウスだって満杯になったりしないんです。
めちゃめちゃソーシャルディスタンシングな中で楽しみました。

音楽ってすごいです。
歌詞がどうとかもあるんですけど、その一音で、世界が変わるんです。
ピアノの鍵盤をたくさん叩いただけで、何か深いところがふるえて、涙があふれたり、元気になったり、感動したりするんです。

音楽って、生きていること、この世界そのものを現してる。

音って、1音。
例えば、ピッ。
なんです。
ピ――――――――――――って永続してるわけじゃないんです。

ちょっと何言ってるかわかんない。

ですよね。

ドレミファソって音があるんじゃなくて。
ドだけがある。
次にレだけがある。
レだけがある時は、もうドは過去にあって、今にないですよね?
ドがあるのは、人間の脳の中の過去の「記憶」にだけあるんです。
次にミが来るんだけど、レだけがある時にはミはまだない。
ミは未来にある。
ミは、人間の脳の中にある「予測」の中にだけある。

つまり音楽は、過去の記憶と、今と、未来の予測、を全部つなげたもの。

そんな風に、世界的物理学者のカルロ・ロヴェッリは『時間は存在しない』という本の中で音楽について語っていました。

音楽を聴いていて、そんなことは考えません。
歌っている時も、そんなこと意識して歌ってない。
だって楽しくないじゃん。

でも、音楽って何だろう、っていつも思ってて。
そんな話を聞くと、その答えに近づける気がする。

ピタゴラスは、音階や音程、周波数の中に数比を見出した。
さらに「天球の音楽」という理論を打ち出し、各惑星がある楽音に対応し、それらがハーモニーを形成していると言いました。
それらはとても美しい理論で、この世にあるもの全てが音楽で現せるのだと言っているように、わたしには思えます。

「音楽は世界だ」

というのは、タモリが昔々にやっていた音楽番組の名前なのですが。
わたしは本当にこれだと思う。
今一瞬の、花火みたいに咲く「世界」なんだなって。

それは時に別世界に連れてってくれるし、悲しい時楽しい時、喜びにも寄り添ってくれる。
物理的にはそれはふるえであり、波である。
だから、それを聴いている時、わたし達もまた同じくふるえている。波を全身で浴びている。

自分の発した声が、世界に溶けていく。
誰が聴いても聴いていなくても、その波は確実に起こっている。

ちょっと音楽聴いてみませんか?
そして、鼻歌でもいいから、ちょっと歌ってみませんか?
上手でも下手でもどうでもいいんです(わたしは音痴です)。

世界に一つ、波を起こして。

ちょっといい感じになりますよ、きっと。

歌おう。

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LOVE LETTER 

本日は上弦の月
月が満ちていく過程の、ちょうどバランスの良い日。
さぁ、鼻歌でもどうぞ。
自分がどんな音楽が好きか、なぜ好きなのか、思いを巡らす中で、自分の知らない自分を再発見できるかもしれません。
そうすると、人生で大事なことが見えてくることだってありますよ。
たぶんね。

時間は存在しない

時間は存在しない

 

 

読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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りゅうとむすめ

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