ありふれた日常
いつも駅まで歩いて行く。
ものの10分。
こないだ遅刻しそうになって、久方ぶりに自転車を使った。
駅前の駐輪場に止めた。
帰り、自転車の存在を忘れて歩いて帰った。
そのまま忘れ続けて10日ほどが経った。
ふとした拍子にそれを思い出した。
え………駐車料金どうなってんの………気分はもう昔のTSUTAYA延滞料金気分。
いや、ケチな気質なので延滞したこと一度も無いんですけど。
昔なら、こんなことがあったら。
もう、胸を掻きむしるくらいに(大げさ)、わたしのバカ―――!そのお金でアレが買えたコレが買えた、労働時間は……と怒り、後悔と責めと叱責を、自分から自分へぐるぐる放って、いつまでもグチグチ言ってただろう。
でも今回は。
わたしのバカ!とは思ったけど。
ま、ええわ。
しゃーないわな。
2万も3万もするわけではないだろうし。
と、ほんの数秒だけ思って。
また、その事を忘れた(ほんとバカ)。
次の日もう一回思い出して、その足で自転車を取りに行った。
駐車料金は3900円だった。
「サンキューじゃん」と、財布を見たら細かい現金が心もとない。
万札が入らない機械である。
しかし。
1万円札を除いて、千円札が3枚と、小銭を10円玉も総動員してギリギリ900円あった。
支払いを済ませて、財布に残ったのは1万円札1枚と、5円玉1個。
スッキリした数字。
財布も軽くなった。
「5円と1万……ご円満…ご縁が円満でも良いな……ご縁が満つる……か」
と語呂合わせしてみる。
そういや明日はそんな名前の友だちに会うな。
良い名前だな。
なんて考えながら家に帰った、冬の一日の話。
読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪
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