Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

考えることから問題が生じる

とても尊敬して、人生の指針となってくれている人の一人に、桜井章一さんがいます。
プロ雀士で、生涯無敗。
世の中の、裏も表も知り抜いて生きてきた人です。
彼をモデルとした作品も作られたし、本もたくさん出ています。
まるで動物のように研ぎ澄まされた勘と運は、自然体から生まれているのだと、著作を読んでいるとわかります。
そして生涯無敗と言えど、本当に死が真横にあるような人生で、苦難がなかったわけでもない。
今は、たくさんの問題や苦しみを抱えたり、彼を頼ってくる若者に麻雀を通した指導者となっています。

その彼が言います。

「子どもに『考えさせる』ことから問題が生じる。ただ『感じれば』いいんだ」

と。
そこが一番大事なのだと。

「Don’t Think, Feel」

とはブルース・リーの名言ですが、同じですね。

何度も何度も胸に刻んだこの言葉も、日常に流され、社会の渦に巻き込まれていると、つい忘れてしまいます。

ついこないだも、自分のやっていることをブラッシュアップしようと、ノウハウ的な文献を漁っていたら、自分のやり方がわからなくなり、手が止まり、進めなくなりました。
他人のやり方の良いところを取り入れようとしたのですが、考えても自分のやり方への取り入れ方がわからない。
そのうち、他人の手法という情報の渦で、一体何のためにブラッシュアップしたかったのかも見失ったのです。
ほんっと頭が悪いんだよな……と自虐的になったところで、ハタと気付いたのです。
考えてもわからないことを考えようとするからあかんのや、と。

そうして、立ち止まって。
この一連の動きにどう感じているか、耳を澄ませました。
じっと佇むのです。
心臓が、内臓が、皮膚が。
どんな風に物事を捉えてるか、感じるのです。
呼吸は深く、けれど静かに。
臓器の物音がちゃんと聞こえるように。

そうすると、どうしたら自分が楽しいかが、また見えてきました。
そして、また、その事が進み始めました。
調べたノウハウは考えて取り込むより、良いなと思ってしっかりと腑に落とせたら、どこかで自分のやり方に滲み出てくると思うのです。

世の中は、考えろ、と言います。
よく考えて答えを出せ、と。
だから、考えが足りないだとか、考えてもわからなかったら自分はなんて頭が悪いんだろうって思ってしまいます。
けれど、きっと、そうじゃない。

桜井さんが「感じるだけでいい」と言うのも、ブルース・リー「Feel」と言うのも、彼らが命をかけて生きてきて出た、一つの答え。

答えは、考えるんじゃなくって、感じることでつかまえられる。
自分の中にちゃんとあるそれは、たいがいは思考が邪魔して隠してしまう。
だから、その思考を少し止めてあげる。
静かにすると、感覚が立ち上がっていく。
そうして、感じたそれを、そのまんま受け取れれば、自分の正解はおのずからわかってくる。

気を抜くとすぐに忘れてしまうことだけど。
なるべくは彼らのように、しなやかな野生の豹のように、感覚を大事にして毎日を過ごしていきたいものです。

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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