Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

Me too?レイプカルチャーについて 3

レイプカルチャーについて、今回で話閉じます。
男だってめっちゃつらいんだよ話。
(レイプカルチャーには男女・男男・女女いろんなパターンがありますが、ここでは話が広がりすぎるので男→女についてのみ書いています)

こんにちは。
Eri Koo (エリ・クゥ) です。

「マッチョ」という思想があります。
一般的に日本でマッチョというと筋骨隆々なボディビルダーみたいな人の肉体を指しますよね。
でも元々は思想なんです。
男尊女卑、男性至上主義、強くられ、たくましくあれ、軟弱なやつは男ではない!!
って感じですね。
由来はメキシコの男性が持つスペイン語からの派生語Machismo(マチズモ)という上記のような思想からきています。メキシコではDVがめちゃくちゃに多いんです。その上働かない。残念なことに女性への扱いがひどいことはとても有名です。
で、男性だって勇敢で好戦的でたくましいばっかりの人じゃないですよね?
例えば柔和だったり、体育嫌いで文化系で、争い事だって好きじゃない人だってたくさんいます。
でも、そういう人は「弱虫」とされ、マッチョであれ!!と厳しくしつけられたり強制されたりするんです。そこから自分を貫く、本当の強さみたいな気質がある人は良いですが、たいていは人の思想や親からの期待をそのまんま受けて応えようとする人は、そうであろうと頑張ります。
元々の自分の資質と合っていればまだいいのですが(他人はどうあれ、本人の中に葛藤がなければ)、本当はそうではない場合かなり歪みがもたらされます。
それは家庭だけでなく、学校でも職場でも、社会全体からの圧がかかってくるのですから、その中で自分だけの価値観を保つのは容易ではありません。

よく、ラグビーやアメフトチームの集団レイプが話題になります。
あれも、集団的熱狂と言うか「俺こんなヒドい事も平気で出来ちゃうぜ?」なマッチョ的エスカレート版だと言われています。
とても男性的なスポーツだからこそ、そういう空気が顕著なんでしょうね。そういった団体に属していた友だち(もちろん犯罪は犯しておらず比較的そういったチームではなかった人ですよ)も、そのような文化が根強いと話していたのを聞きました。
ニュースにはならないレベルでも、そういった事が日常的に受け継がれているような世界だと。

前にも書きましたが、大半の男性は道行く女性に襲いかからないし、犯罪なんて犯さないのです。ちゃんと理性が働いているし、他人に痛みを与える行動はとりません。
けど、マッチョのような社会的な圧が男性に歪みを作り、知らずしらずにストレスを与えられ、そのはけ口として身体的に自分を凌駕しない女性や子どもを選ぶことは想像に難しくありません。

前々回におすすめした映画「シェイプ・オブ・ウォーター」では物語上の敵役男性がそれで「強くあらねばならない・負けてはいけない」という呪いのようなものに蝕まれていく様子が描かれています。本来気持ちを休める場所である家庭でさえも、妻はその安らぎを得る相手ではなく、支配する相手として見てしまう。だから常に緊張を強いられ、イライラし、誰かを虐待しないと安らげない(それすら一時的なドラッグ効果しかない)し、自分で自分の首を締めてるのです。そして病的なくらいに飴をなめている描写もあります。ストレス緩和がそれでしか図れないのですがその自覚もありません。
自分で自分の首を…ではあるのですが、マッチョという思想がもたらす社会の罪もまた重いと感じます。

ではそんな、社会をどうすればいいのか?
って、社会を変えることなんてめちゃくちゃに難しい。
女性にしたって、被害者として名乗り出て世間に訴えていくなんてハードルが高すぎる行為です。
加害者である男性の意識を変えるのだって難しい。
いつだって他人(社会)を変えるのは相当に大変な行為です。
それならもう、自分で自分を治癒していくしかない。
自分の歪みを正しく認知し、自分を愛し他人を愛して、どちらをも大切に扱えるように一枚一枚社会的な圧や歪みを取り除いていくしかないと思います。

これはもしかしたら消極的解決法で、これこそがレイプカルチャーを助長させるのかもしれません。
でも、個人が出来ることってたかが知れてます。
だから、自分自身を大切にして、周りにいる少しの人を大切にする。
それだけが唯一出来ること何じゃないかなって思います。

社会は良くなっていってるとわたしは思います。
大昔なんてもっともっと酷かった。
今だって酷いけど、こうやってレイプカルチャーについて一個人が公の場で発言することが出来るし、こうやって歪みを認識することだって出来る。
Me too運動が起こるようにまでなった。
ちょっと前なら男尊女卑に疑問を持つことすら出来なかったかもしれない。それがこの世の真理なんだと信じてやまなかったかもしれない。そういう時代だったのです。
それに比べたら、先人たちの努力と活動でほんの少しつづかもしれないけど、改善していってるんじゃないかなって思います。

以上、レイプカルチャーについて考えたことを書きました。
男女や多様なセクシャリティについての話も書きたいなと思っています。

▼今日のおすすめ
漫画『ドロヘドロ
性差とか一切入り込む余地のない、全てがフラットな人間の描き方が本当に素晴らしい作品。魔法使いが出てきたりベースはファンタジーなんだけど、空気は「じゃりン子チエ」とか西成感があふれます。それでいて緻密な画と多彩なキャラクターや造形に目も本当に楽しい。

ドロヘドロ(1) (IKKI COMIX)

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

 

 

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