Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

大阪人の呪縛

大阪人に生まれてしまったけど、父親は沖縄だし、母親は鹿児島で、一緒に住んでた伯母と従兄弟ズは茨城から大阪にやってきた。
というわけで、大阪の人にも大阪じゃない人にも「大阪の人ぽくないね」と言われるわたしなのですが、やっぱり土地の土壌気質というものを浴びて育っているので、知らず知らずの刷り込みってあるんですよね。

こんにちは。
Eri Koo (エリ・クゥ) です。

今回の記事で何が書きたいのかを先に言うと、
「おもしろくなければ喋ってはいけない。」
みたいなのがあるんですよ、大阪。

特に男性だと本当に「おもしろい人」がモテますし「おもしろい」ことの価値がすんごい高いんですね。
大学に入って他県の人たちと友だちになったりして、ようやくそのことが大阪だけなんだと気づいた次第なんですけど、やっぱり未だに根深くあります。
モテの話だと大阪ではない場所だと「全然おもんない人であっても」イケメンだったりスポーツマンだったり、お金持ってたりでモテる、そのことに割とビックリした覚えがあります。
(だからって大阪の女性が全員「おもろい男」に恋するわけでもないのは、広く浅くモテることとカップルになる事はまた違うって話なんですが)

こないだでようやく第7回となりましたインターネット放送なのですが、きっかけは開運講談師あっ氣〜(AkkieRJ)さんにゲストに呼んでもらったことなんです。
最初は、え?こんな喋り下手で何一つおもろいこと言えないわたしが、話中心の番組に?え?出来るの?でもでも出てみたい…!しかしまともに話せんのか?と、不安とやってみたい好奇心のミルフィーユだったんですが、結果、おしゃべりを生業としているあっき~さんのおかげで上手に話をふってもらえて聞いてもらえて、すごく楽しかったんですね。
でも、なんかすごいしつこく「いやわたし、ほんっまおもんないんで!」って連呼してたんですよね。

で、その時に思ったんです「おもしろくなければ喋ってはいけない」って、わたしの思い込みというか、刷り込まれた「大阪の呪い」やなって。

ふと考えると、You TubeでもラジオでもTVにしても「はちゃめちゃにおもろい」人ばっかりがしゃべってるわけじゃない。
淡々と話す学者先生や、人の話を真面目に聞いて進行していく係の人もいて、そういう番組だってすごく楽しいわけです。「笑い」って意味ではなくても、知的好奇心を満たしてくれたりすることだって、おもしろくて楽しい。

ハッと目が覚めた瞬間でした。

バカみたいだけど、結構大きなことでした。
おもんなくても人前で喋ってええのやな……って。

もうね、大阪ってやっぱりお笑いの街なんですよね。
今のようにネットもないし、こんなに読書が好きでも、四六時中テレビを見るのが当たり前の時代でした。本当にみんな見ていて、共通の話題はほとんどテレビ。
その中の会話ってほとんどがお笑いのテレビ番組の内容。
それをマネして爆笑し合うっていうのが、学生の時間のほとんどを占めていたように思います。女子でもです。ずっとマネしてずっと笑ってる。
テレビの中の吉本&笑いの比率もめちゃくちゃに高いし、一般人の会話でも落ちのない話の場合は「オチないけどな」「いやもうなんもおもろいこと言わんねんけどな」って前フリが必要で。で、おもんなかったら「で?」「それでなんなん?」「マジメか!」みたいなツッコミがふってくるんですよね。

他県の友人に「え、別に話おもんなくてもええやん…?」って言われて、これまたハッ!ってなるという…。

で、冒頭に書いたように「大阪人」ではない家庭環境で育ったわたしは、まったくもっておもろいことが言えまへん。やっぱりね、めっちゃおもろい人って親がおもろいんですよ。
ネット放送の感想にも「マジメか!」とよく言われます。
ええ、真面目なんですよ…おもろいこと言えまへんねん。
でもね、社会というものは適材適所で役割分担ですから(真面目な言い回し)、おもろいべしゃりはおもろい人にまかせて、わたしはまじめな知的好奇心担当で行きたい、生きたいと思っています。

よかった、呪縛が解けて。

でもねぇ、自分がおもろいこと言えない分?お笑いはめっちゃ好きなんですよ。芸人さんが好きで好きでお笑い番組しか見てない期があったり、某芸人さんのラジオを何回も何回も聞いて何巡もしてた頃もあります。
だってね「おもしろい」って、頭すんごい良いってことなんですよ。人を笑わせるのって出来ることではないですよ。言語能力と場を読む力と、瞬発力とコミュ力。数えればきりがないくらいの能力が必要。
それでいて「笑い」を提供できるってこと。
もう直球で「しあわせ」をみんなに与えちゃってるんですよね。
だから大阪人が「おもろい」ことに価値を置くのも仕方がないと言うか、それはそれで呪いではあるけれど、誇らしい文化だとも思うんですよね。
いつだって芸人さんは本当に尊敬してやまない存在です。

恵まれてることに、周りにはおもろい人がいっぱいいて(ほとんどが素人やのに)、日々笑わせてもらってるのですけどね。
最近、年のせいか(?)思い出し笑いをこらえることが出来なくなってきててですね。
道端とかで一人で思い出し大爆笑しちゃうんですよ(前も書いたかな?)。
映画のジョーカーかよ!ってくらい、病気なのかな?とすら思うんですけど、でも楽しくてしあわせだなって思ってます。

▼今日のおすすめ
映画『ジョーカー』
暗く重い内容ではあるのですが、主題はコメディアンとは?笑いとは?なんです。地獄を背負ったようなジョーカーの人生と、光としてのコメディの存在とのコントラストがこの映画をとても美しいもののように感じさせます。底の底まで行ける、稀有な映画。この世の一番の闇とは?同じものを背負ってたので、うっかり引きずられそうになりました。

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 って、ジョーカーなんて紹介しちゃうからうっかりシリアスになってしまったので、今日はもう一つおすすめ。
『RGのロード』
なんにも考えず見てください。


ダウンタウンDX レイザーラモンRG ロード

RGホント好き。

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記念すべき第一回 Eri Koo Radio あっ氣~さんとMamicoさんと

読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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りゅうとむすめ

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