人間は文化がないと生きられない
長くステイホームする中で、改めて文化というもの、エンターテイメントやアートの力を再認識させられました。
元より、映画も音楽も、本も漫画もアニメも、ドラマやお笑いも、そして芸術にも多大な恩恵を受けてきた身で、すべてを愛しているのですが。
それ無しでは生きられないと、何度も胸に熱く思ってきたのですが。
外に出て、親しい人たちと自由に会えず、行きたい場所にも行けない中で、小さなストレスだけで何とか過ごすことが出来たのは、それらがあったからこそでした。
それは、根っからそれらを愛するわたしだけでなく。
Netflixやアマゾンプライムなどの登録者数の急上昇や、You Tubeの視聴数からも、皆それらを求めていることがわかります。
イタリアやスペインから入ってくるニュースには、バルコニー越しにご近所さんと歌を歌ったり楽器を弾いたりして音楽を楽しんだり、手品やパフォーマンスを披露して和ませる様子もたくさん目にしました。
これまでも震災があったり大きな災害があったりした時に、真っ先に「後回し」にされたのはエンタメやアートの分野でした。
確かに、生きるか死ぬか、病院や食料が優先される場面では、もちろん後回しです。
ですが、それらが確保出来た時、次にくるのはその状況下での心身のケア。
それをするのが、文化。エンタメとアートの役割。
人間は、文化なしでは生きられません。
イギリスとドイツ、アメリカでは大きな額の文化支援が早い段階で発表されました。
この世界で、文化的成熟度が高いのはヨーロッパです。
彼らは、人間には文化が必要不可欠であることを身に沁みてわかっているのです。
他にもフランス、イタリア、カナダ、アジアでは中国やシンガポールでも支援の決定がされています。
けど、ほんとーーーーーに残念で、恥ずかしいことに日本では具体的な支援は未定です。
とほほ。
緊急事態宣言中、わたしはコチラについて支援させていただきました。
名前を連ねているのは、常日頃から愛してやまない、そして楽しませていただいている映画監督や俳優さんたち。そしてそれらを観せてくれる映画館のため。
映画の質が落ちてしまうことや、もしも無くなってしまったら困るのはわたしです。だから支援したというよりも、ほとんど自分のためです。
利他主義は究極の利己主義と言えますが、まさにその通り。
映画やアニメをちゃんと映画館や配信サービスやテレビで見たり、本や漫画を漫喫ではなく購入して読んで、違法なアップロードを使わないこと。それは、その分野の創作者や携わった人にきちんとお金が回らないことで、それらが無くなったら誰よりもわたしが死んでしまうから。
個人により、文化を愛する気持ちには程度の差はあるでしょう。
けれど、それらが完全に無くなった世界を思った時に、ぞっとする気持ちは同じだと思うのです。
芸人さんが笑わせてくれること。
壁に貼ったポストカード一枚の絵が、どんなに部屋を明るくしてくれるか。
ふと耳にした甘い歌声が、どんなに心を溶かしてくれるか。
そんなことに、しっかりとありがたみを感じられたことが、今回のステイホームでの一番の恵みだったかもしれません。
(おかげさまでこの一ヶ月半で200冊以上の本が読めました)
▼今日のおすすめ
漫画『じゃりン子チエ』作者:はるき悦巳
下町人情という言葉だけでは言い表せない、人間の生活そのものをコミカルかつ淡々としたシニカルな視点で描いた作品。読むと、何故か心休まる。愛すべき厄介者達が大勢出てきます。一定の世代より上の大阪人なら、延々と続けられたアニメの再放送によって血の中に刷り込まれた世界観。お笑い芸人が声優をしていることも、味を深めています。漫画もアニメもすごいです。笑いながらじんわりさせてくれます。
読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪
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