世の中お金じゃないけど敵でもない
長い長い間「世の中お金じゃない」って口では言いながら、表面的には思いながら。
でも、お金だよね?
って思ってました。
結果より過程っていう言うけど、なんだかんだ結果ないと意味なくない?とも。
けどやっぱり、世の中お金じゃなかったし、結果より過程だった。
くっきりと気づけたその瞬間、本当に世界が変わりました。
楽ちんになりました。
自分がいきいきと喜ぶ方向に生きてていいんだ!って許可がおりたような気分で。
何か大きなことがあったわけじゃない。
その瞬間を覚えているわけでもないけれど。
小さな出来事や、人と話したこと、本で読んだこと、テレビや映画で見たこと。
全部が積み重なって、点と点がつながって、ようやく自分の体験として実感で「知った」のです。
人は、経験をするために生まれてきている。
そう考えることにする、と決めると、あらゆる経験が宝物になるのです。
泣いても笑っても。
悲しんでも憤っても、騙されて悔しくても、愛を失って絶望しても。
もちろん、大爆笑してお腹が痛くて倒れ込んだり、楽しくて楽しくてヨダレが出ちゃったりすることも。
それを味わうために生まれてきたんだと。
この世で何が本当なのかなんて誰にもわからないけど、自分で自分の価値観を決め、世界をこういうものだと思っていくのだ、と決めちゃうことができます。
その中で、選び取ったのが「人は、経験をするために生まれてきている」という世界の捉え方、人生観でした。
そう考えたら、何かをつかもうと努力し、結果、つかめなかったとしても。
その努力の時間も、つかめなかったという悔しさも、むなしさも、もしかすると感じている満足感も。
全部が大切。
結果はもう、後から勝手についてくるもの。
自分だけは知っている、100%やりきったか、自分が思っている自分より130%のチカラが出せたかを。
そのことは、その一試合の失敗や負けという黒星で終わりなんじゃなくって。
人生という大きなスパンでみたら、その後のいろんなことにつながっていく。
そんなこと、若かったときには全然想像できなかった。
今、未来のわたしが14歳のわたしにタイムスリップして言ったとしても、あーはいはい理想論ね、と鼻をほじって聞かないだろう。
一つ失敗したら、世界の終わりのように思っていた。
最初から生まれなおしたいって思っていた。
一つ負けたら、これから先もずっと失敗する負け人生なんだって思っていた。
年を重なるってどんどん自由になっていくこと。
色んな人と会って、自分なりに色んな経験したり成長して、世界が広がっていく。
もしかしたら、周りから見たら自分の世界が色濃くなっていくから、少し頑固にもなるのかもしれないけれど。
でも、自分が自由を感じていて、ごきげんだったらそれ以上のことなんてない。
チャップリンが言うように、生きていくにはお金は必要。
必要だけど、一番大事なものではない。
ただの便利な、共通幻想の信頼をルール化したツール。
自分のやっていることが金額的に低いからといって。
お金にならないからといって。
それが尊いか尊くないかは別。
なにより、それやってるときの幸福さ加減はプライスレスでしょう?
世の中には目に見えない価値だってある。
すばらしい人物や、すぐれた作品も、夜に出ずに埋没していくことは枚挙にいとまがない。
例えばある絵画に数億の価値がついたところで。
裏を返せばマネーゲームによる数字だったりするわけで。
それよりなにより、その絵を見て一人でも、ぼーっと見とれてしまったり。
なにか大切なものを感じたり。
そんなことが、描いたものも見たものをも、魂を磨き、ふるわせる。
でも、お金は決して敵ではないし悪でもないので。
お金とは仲良くしながら、そして人間の間をぐるぐる回って循環してお役に立っていただきながら、よしよししながら。
世の中はお金じゃないし、結果より過程だし、経験こそが尊いのだと。
そんなフィルターで世の中を見ていきたいなと思う昨今です。
アートの世界とお金の絡みについて勉強させてくれつつ、なんにも考えてなくても各ストーリーが抜群面白いし、みんな主人公の銭ゲバ(ブラックジャック的な理由はある)な画商フジタに夢中になる。この漫画のような教育読本的な面がある作品ってすごく多くて。いやほんと日本の漫画が知的水準を上げ、教育に与えた影響をもっと持ち上げてほしい。これ読めばアートの有名どころの作品や背景だいたいわかっちゃいます。
読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪
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