Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

かみごと(神事)にたずさわるということ5 – ギフテッドとサバイバー2

サバイバーはどうやったって遅咲きになる。
困難な家庭や環境から抜け出すのは、法律的にもどんなにがんばっても中学卒業後になる。
でも、どんなに逃げ出したくとも、その年で家を出て自活できる子供が何人いるだろう?
自分の親や環境がマズいものだと気づくのにも、結構時間がかかる。
誰だって子供の頃は自分の家や環境が普通だと思って育つ。それが、人それぞれ色んな家や環境があるのだと知るのは、ある程度大きくなってからになる。
うまく逃げ出せても、その環境で育った呪縛やトラウマなんてものはすぐには消えてくれない。
逃げ出しても、その呪縛を抱えている限りは、外の世界でそのパターンが繰り返される。
DV親の元で育った子が、DVをする人をパートナーに選ぶように。
けれど一歩一歩、自分の環境がおかしかったのだと知り、他人と関わって摩擦し合い、いろんな方法で自分を治癒していけば、呪縛もどんどんと解けていく。
そこで、ようやっと、色んな鎧を脱ぎ、繋がれていた鎖を外して、生まれたまんまのような本来の自分と向き合えることになる。
そこでようやっと、本当の意味で世界を広く見れるようになる。
そこからが、サバイバーの開花となる。
それが早い人もいるし、ずっと遅い人もいる。
でも、開花までにかかった時間や経験は、その人を磨く。無駄は一切無い。

ギフテッドは言うなれば、ずっと子供でいることを許されたような存在、が多い。
環境に恵まれ、そして大概は何かの才に恵まれ、そのまま天真爛漫で生きていける。
もちろん、人生の四季折々に色んなことはあるだろう。
けれど、真っ当な愛を受けて育った人間は正当な自尊心を持つので、ちゃんと乗り越えていけるし、助ける人もいる。

サバイバーは、人生の早い段階で大人になることを余儀なくされた人、が多い。
早く成長しなければ潰される、もしくは生存が困難だったからだ。
自尊心も自己評価も低い。
けれど、それでも生きる気力のようなものはとても強くて、泥を食ってでも生き残るみたいなところがあるのだろう。

まるで、この両者は陰陽図のように、光と影のよう。

ギフテッドは自ら発する光で世の中を照らすし、サバイバーは地の底から這い上がってきた経験と、そこから見た光を世の中に伝えるだろう。
どちらもかみごととして必要な、挟み撃ち作戦のようなものだ。

続きます。

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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