Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

洒々落々、放下著- 放っておくこと

本日より2022年がはじまりました。
あけましておめでとうございます。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

Eri Koo(エリ・クゥ)です。

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2021年でなにを学んだか、というお話。

 人はそれぞれ、その人だけの人生を歩んでいる

ということです。
字に起こすとあたり前なんですけど。
そりゃそうだよ?知らなかったの?って話なんですけど。
このことをただ「知ってる」ことと、真の真から実感して理解して腑に落とし、かつ生活の中で実行するのって、とても大きな差があることだと思うんです。

タイトルの「放下著(ほうげじゃく)」は、禅語で捨てる、放り出すの強い言い方です。捨て切る、とか、投げ捨てる、の命令形。
「洒々落々(しゃしゃらくらく)」はさっぱりとしてこだわりのない様子のこと。

例えば目の前に、もう人生の過酷さに疲れ果てて自死を選ぼうとしてる大事な人がいるとき。
止めますよね。
だいたい、止めます。
でも、それを辛かったね、楽になりたいんだね、と見守り見送れるのか。
止める場合、その人がいなくなってしまうさみしさという自分のエゴから止めているのではないのか。
本当にその人のしあわせを願うなら、止めないという選択もあるのではないか。

究極的な例だし、細かい状況やその人の性格などで選択肢は変わってくると思うけど。そして考える前に身体が勝手に止めてしまってるかもしれないけど。

でも、どうしたって危険を伴う仕事についてる人とか。危険な雪山に入って行く人とか。それでもその人は絶対にそれをやりたい、そのために生まれてきたんだと言われたら止められない。
そこまでの話でなかったとしても。
たばこを吸えば肺がんのリスクを負うとわかっていても、どうしても吸いたい、あるいはそんな風に身体に悪いことをすることが必要な生き方、あまり健康のこととか考えず適当に生きていきたいんだ、と考える人だった場合。
それを止めない、放っておくのも友愛のあり方なんだなって。

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わたしにはわたしの哲学や正しさがあり。
例えば「健康」に対しても、健康であれば心身の状況もよく、勘も冴えて適正な判断ができるし、したいことができまくるし、人にも自分にもやさしくできる。
だから健康は最優先に近いことではあるけれど。
それはあくまでもわたしの正しさなので。
誰にも押しつけることはできない。

だから、放っておく。
聞かれない限り、意見など言わない。
押しつけない。

押しつけてるつもりなんてなかった。
けど、知らぬ間に押しつけていたんだなと知ったのが2021年だった。

放っておく、は難しい。
けど、それができるようになると自分も相手も自由になる。
執着をひとつ、捨てることができる。
相手のことを心配したり考えすぎるより、自分の好きなことをのびのびとやってる姿を見せる方がずっと、相手にとってものびのびとしてもらえる。
北風と太陽みたいなもの。

例としてわかりやすく健康関連を上げたけれど、人間関係だってそう。
どうしてそんなややこしい人と関わるの?って人だって、その関係の中での成長が必要なのかもしれない。
子どもが歩く道から、すべての危険物を取り除いてしまうと、いざ取り除いてくれる大人がいなくなったとき、ひとりで危険物に相対さなければならなくなったとき、その対処の仕方がわからない。無防備にさわって取り返しのつかないことになるかもしれない。
そうならないために、やっぱり死ぬまで人はいろんなものと擦れ合って、傷をつくって摩耗して学んで、つやつやと磨かれていく。
そのためのそれぞれのオリジナルな道のりに、安易に口や手をだしてはならない。
もちろん、必要とされれば口も手も出すけれど。
わかっていても、つい出しちゃうことだってあるだろうけど。

(ちなみにこれは、うっかり崖から転落しそうな人、または転落してしまった人を助けないという意味ではありません)

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放っておく、っていうのは。
その人を信頼してるということ。
どうにかなるだろう、と。
どうにもならなかったとしても、それはそういう道を選んでいるのだな、と尊重できるということ。

ずっと親のあり方に不満があった。
でも、じゃあ、どうあってほしかったのか?と考えたとき、わたしはとにもかくにも、放っておいてほしかった。邪魔をしないでほしかった。
それが究極的な親の理想像だった。
そうであるなら、それがとても大事なあり方なら、自分自身もそうあれるようになったらいい。
人に求めず、自分がそうあればいい。

そして。
ずっと、いろんな人と知り合いたい、たくさんの人間を知りたいと拡大思考で生きてきたけど。
数年前から、大好きな大事な人が何人かいればそれで充分だと思うようになり。
そのうちにコロナ禍なんてものがきて、環境的にもそういう状況になった。
宇宙ってうまくできてるな、とつくづく思う。
そんな時間で、その少数の大事な人との関係性の中で気づけたことが今日書いたことだった。

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2022年はどんなことに気づくのか。
どんな年になるのか。
どんなことが起こるのか。

ますます、他人のことは信頼して「放っておく」ができると強みになっていくと思う。ましてや大事じゃない人には極力関わらない。
その分、自分に集中して超真剣に人生を遊んで楽しめるように。

世界の片隅で文字を綴っている拙ブログをお読みくださってるみなさま。
みなさんの2022年が大きな祝福で満たされますように。
寒い冬となっておりますが、ご自愛してゆっくりとお過ごしくださいね。

読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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