Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

今宵はヴァルプルギスの夜

今宵は「ヴァルプルギスの夜」です。
古代ケルトに伝わる、5月1日に春の到来を祝う日の前日。
この世とあの世の境が曖昧になり、魔女や彼らの神々がお祭り騒ぎをする日なのです。

こんにちは。
Eri Koo (エリ・クゥ) です。

この風習はドイツや北欧に残っています。
古代ケルトでは、1年を暖かい季節と寒い季節の2つに分けます。暖かい季節の到来であるこの日とお祝いするのがヴァルプルギスの夜。
(ちなみに寒い季節をお祝いするのは11月1日でその前日がハロウィンの起源になったとされています)
これは、キリスト教が布教される以前の、古代の祭典。

日本だけでなく世界中で見られる、季節の変わり目をお祝いする行事。
人間の生物としての、そして自然と共に暮す上での必要不可欠なものなのかもしれません。

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bonfire, Walpurgis Night, near lake Ringsjö, Sweden

数日前から、なんとなく樹々や草花がざわざわキラキラしている感じがあります。

初夏を迎える季節。
緑青々と草もゆる季節でありますから、活き活きとしてくるのは当たり前なのですが。
「精霊」や「妖精」または「妖怪」といった、幽霊でも神々でもない、曖昧な存在の気配をすごく感じます。

人間が経済活動を停止しているので、世界が静かなせいなのか。
身近に、そこここに「戻ってきている」気がするのです。
まだ、人間が闇を畏れ、だからこそ敬っていた時代に。
そういう曖昧なものを曖昧なままにそっと置いておけた、余裕のある精神性に。

日本の「土用」もまたそうなのですが、季節の変わり目というのは、境い目が薄くなります。
見えるものと見えないもの。人間と神々、自然、そして精霊のような存在。
黄昏時、マジックアワーのように、人の輪郭線もぼやけます。

ピーターパンの物語には、ティンカー・ベル(愛称ティンク)という妖精が出てきます。
妖精は、大人になると見えなくなります。
永遠の少年であるピーターパンには、ティンクはずっとお友だち。

なぜ、大人になると見えなくなるのでしょう?

それは、見えない方が都合がいいからに過ぎません。
人は見たいものしか見ませんからね。

なぜ都合がいいのでしょう?
そんな、曖昧なものの存在を許しては、毎日忙しくして、仕事してお金に追われる我が身を正当化することが出来ません。
白でも黒でもないグレーな存在があるということ。
目に見えないもの、つまり精神性・霊性があると認めることは、結局は「自分の本当のしあわせ」と向き合わなければならないからです。

自分が本当にしあわせな状態とは。

それと向きあうには、自分の弱さや愚かしさや醜さと対峙しなければなりません。
とてもしんどい作業です。
できれば一生見たくない。
だから「(誰かより)お金がたくさんあればしあわせ」「(誰かより)好きなものを好きなだけ買えたらしあわせ」「(誰かより)良い学校に入れたら、良い会社に入れたらしあわせ」と。
盲目な白い羊のように、どこかの為政者が奴隷にしやすいように与えた、一律化された外側からの価値観。それを実行して、見ないふりをする方が楽なのです。
奴隷でいれば、自分で考えて自分で実行し、自分で自分の人生を責任を取らなくて済むからです。

でも。
この静かになった世界は。
自分と向き合うチャンスを平等に与えているように思います。

ヴァルプルギスの夜に。
すべての境界が開かれるその夜に。

精霊とかあやかしとか魔女とか。
西に浮かぶ月と金星を見ながら。
自分と、そういうものに思いをはせてみるのもいいかも知れません。

▼今日のおすすめ
漫画『ベルセルク』作者:三浦建太郎
ダークヒーローなダークファンタジー。まだ連載中です。今日話したような妖精や悪魔や、この世の根源との闘いや理解が描かれます。話が進むにつれて描かれる主題の方向が変わるので、出だしで合わないなと思っても最新刊まで読んでみることをオススメします。わたしが本当の意味でハマったのは30巻くらいになってからなので。描いてることの真意があまりに深くて、どうやって物語を終結させられるのかが楽しみです。 

ベルセルク 1 (ヤングアニマルコミックス)
 

読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

 

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