Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

自尊心を取り戻す

日本人は自己肯定感が低いと言われる。
自己肯定感。
自分で自分をを肯定すること、自分が生きてることを良いんだと思うこと。
自尊心。
自分で自分を尊ぶこと。俺ってすごいんだ、って自分で自分に思うこと。
まぁ、だいたい同じ。

親はまたその親から。さらに遡っておじいちゃんから。ひいおじいちゃんから、ひいひいひいおじいちゃんから、片側でおばあちゃんから。
連綿と引き継がれて、遺伝子レベルにも刷り込まれて。
「わたしたちみたいなもんは~」と、自己だけでなく家族だけでなく、同じような場所にいる人ごと取り囲んで否定する。

それは、慎み深いとか、謙虚と履き違えられたりもする。
慎み深さや謙虚さは、他人に対しての思いやりの態度であり、自分を律する心もちのことであって。その中に自己否定は存在しない。
むしろ、自尊心があるからこそ、ゆったりとした気持ちで人に優しくできる。
自分を人より下に持っていくことでも、自己を犠牲にすることでもなく。
対等な人と人として、相手を尊ぶ態度としての慎みや謙虚さがある。

いつもどこかで履き違えが起こる。
謙虚さだと思っていた言葉が、その場を明るくしようと自分を下げて笑わせていた言葉が、いつのまにか自分の中にじわじわと染みて。
外に向かって適当に使っている言葉は、いつのまにか自分に溶け込んで一体となってしまう。
だから、使う言葉に注意しなければならない。
いつも何を口から発しているか。
何の気なしに、自分を否定するような言葉を発していないか。

「わたしなんか」
「俺らみたいな底辺の人間は」

考えや思いという目に見えないものは、口から発したとたんに音と言葉という形を取る。この世に生まれると言ってもいい。
それはとても強い力を持っているから。
自分で自分に呪いをかけてしまうほどの。

何の気なしに使っている言葉。
親が自分に投げかけた言葉。
何代にも渡って繰り返され、疑問すら浮かばない呪文のような言葉たち。

自分の口癖を、ちょっと書き留めてみるといい。
案外おもしろいし、字に書きとめると可視化されるので、こんな酷い言葉を自分に投げていたのか?ともなる。
自分で自分にその言葉を投げているという感覚が難しい人は、その同じ言葉を他人に言っていると想像してみるといいと思う。
なかなか酷いことを言ってたりする。

話は逸れるけど。
自分を下に持っていって取る笑いというのは。
若いうちは手探りだから仕方ないにしても、ある程度大人になってからはそんなにもは笑えない。
むしろ気を使わせていることに、気が付くべきだ。
例えば、「こんなおばさんがさぁ~」
いやわかる。
言ってしまうのもわかるけれど。
言われた方が年若かったら何て返していいか、かなり難しいし。
同じような年齢だったら「そんなことないよ~」って言う会話になるのも空々しいし。
まして相手が自分より年上だったら単なる失礼だ。
会話を明るいものにしたいサービス精神があるならば、もう少し違う方向性を考えてみるべきでは、と思う。
お笑い芸人さんによるそれはプロによる高等テクニックなので。気軽に取り入れるのはトテモ危険。人を下げて笑いを取るのもしかり。

そして。
これもまた他人から「お前みたいなおばさんがさぁ~」って言われてるのと同じなのだ。
いえもちろんおばさんですけれども。
別に言わなくても良くないですか?
もっと楽しい会話が五万となるのに。
そんなおもしろくない話して、貴重な時間を浪費するのヤじゃないですか?
わたしもあなたも、そんな話するために生まれてきたわけじゃないです。
おもしろおかしく楽しく笑って、なんか良い気分になる。
そんな風に時間を使いたい。

自尊心は誰にだってある。
封じ込められたり、忘れられたり、無いことにされてるだけのもの。
だからって、親のせい、先祖のせい、日本人のせいにしてても埒が明かないから。
自分で自分を解放していくしか方法はないし、それは小さなことから始められる。

まずは自分の口癖を。
メモってみたり。
身近な人に聞いてみたり。
そんなことからやってみると、いいかもしれないです。

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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