人間の品とか格とか
人にどれだけやさしいか。
人間の格って、ただそれに尽きるんじゃないかなと思う。
それは上等なワインの味を知っているとか、億を超える楽器の音色が聞き取れるとか、年収や資産総額でもなく。ましてや学歴でも偏差値でもIQでもなく。
そういう表面的なアイテム群じゃなくって。
内面に宿る、慈悲の量。
その形、つまりやさしさの示し方、表し方は人それぞれ。
だから、もちろんわかりにくい人もいる。
言葉足らずな人、一見人を小ばかにしてるような人、冷酷に見える人。
けれど奥底にやさしさが流れていたりする。
こういうやさしさは、距離が近すぎると見えづらい。
その見えにくく受けとりにくい形のやさしさを、直接渡される人は特に。
けれど、一歩離れた人からはよく見えたりもする。
人にはうまく向けれないけど、なにかを作ることで表す人もいる。
けれど、その慈悲の量がものすごく多い人というのは、相手が受けとりやすい形でやさしさを渡してくれる。
最高級になると、もう、そこにいるだけで。
そのやさしいまなざしだけで。
なにかが癒されてしまったりする人もいる。
もう一つ。
品がいい、とは距離感じゃないかなと。
他人との適度な距離感。
相手のことがよく見える位置で、向き合う。
ずかずかと他人の物理的距離や心の中に、無遠慮に足を踏み込まない。
例えば。
騒音をまき散らすことは、他人の生活の中に不快な要素をもたらすこと。
道で前を見ずにぶつかってくる人も同じ。
他人の領域に乱暴に侵入している。
品のいい人とは。
職業でも生まれや育ちでもなく。
お家柄でも、仕立てのいい服や、高級な腕時計や宝飾品でもなく。
人との適切な距離感を、推し量れる人。
この格と品というのは、他人にとってという意味だけじゃなく、自分に対しても同じ。
自分という存在への慈悲、許し。
そして、己を客観視できること。
それらをどれだけできるかが、品とか格なんじゃないかなと。
品も格も。
どんだけやさしいんだこの人、とか。
この人は、なんて気持ちいい距離感で接してくれるんだ、とか。
びっくりするようなすごい人に出会って、ようやくその正体がわかってくる。
ただただ人のために何かする人。
決して、自己犠牲ではなくて。
自分を最上級に愛しながら、人にやさしくある人。
そういう人の存在が、世界をずっと明るくしてくれている。
ほんと、世界ってすごい。
広い!
読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪
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