Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

たいしたことない人の、正解じゃない答え

たいした人間じゃない。

昔から算数が苦手で、780円引く190円は?って言われてもパッと答えられない。
学力は大阪府偏差値で、ど真ん中のど真ん中。平均値。
運動神経は体育的な評価だと10段階の4くらい。
とにかく忘れものが多い。
誰にでもやさしく出来ないし、利他的に生きるなんて心がけてもなかなか難しい。

自分のことが好きかと聞かれても、まぁ悪くないけど?くらいにはやっと最近思えるようになったけど、きちんと言うなら好きでも嫌いでもない。

それでも、なんとかかんとか生きてきて。
三歩進んで二歩下がりながらも、大きく寄り道しながらも前に歩いてきて。

いろんなことに対して、自分なりの答えを出して選択してきたという自信はある。
その時々で精一杯の、答え。
正解じゃなくって。
自分なりの解答。

ウルトラマンでもスーパーマンでも、正義を掲げるヒーロー(最近のヒーローは多面的で正義を掲げないけれど)はたくさんいて、人それぞれの好みのヒーローを持っているだろう。
それと同じように、人それぞれに十人十色で自分なりの正義とか答えというものを持つ。

感じたり、考えたり。
人と関わって、情報や知識を吸収して分析したりして、体験して。
そうやって、状況に答えを出して、選択して、行動して、自分というものが形成される。
そこには屍の山みたいに、大量の失敗体験が含まれる。
その屍を越えて、より自分というものの最適解を探していく。
そして屍の山の大きさこそが、人間の深みや大きさにも比例しているように感じる。

自尊感情、自己肯定感というものは、そういった折々の自分を全部ひっくるめて受け入れることだ。
大量の屍の山、失敗したこと、それで悲しかったこと怒ったこと、落胆したこと、絶望したこと。
不甲斐ない自分、立派じゃない自分、優秀ではない自分、弱い自分、たいしたことない自分。
けれどそれだけじゃない。
成功したことも、笑ったことも、信頼できる人が人生にいることも、なんとか生き抜いてきたことも、全部ひっくるめて。
ちっぽけなことは認めるけど、悪くはないと。
淡々と、素直に全部受け止めたら。
それが、本来感という「自分はここにいてもいい」と生きてることそのものを自分で肯定できる、本当の自尊感情となる。

誰かと比べての優劣とか勝敗、誰かから褒められること、認められること。
そこから得られる、自分はここにいてもいいんだ、という自分の価値を他者に委ねる随伴性自尊感情と呼ばれる本来とは違う自己肯定感じゃなく、それはいついかなるときも、誰に褒めれることなくとも、自分を根元から支えてくれる。

それが、自立だと思う。

人はどうしたって、自分の目線以外ではものごとを見れない。
他者の真意を、本当に見えてる景色を、同じように見ることはできない。
けれど、ヨロヨロとしながらも、なんとか自分で立てるようになると。
そういった人たちが立っている場所や、その真心とかやさしさは少しわかるようになる。
自分で立っていると、他人のことがようやくちゃんと見れるようになる気がする。
そりゃあそうだと思う。
おぼつかない足元で、ぐらぐらとゆれる地面の上で、他の人を見たり気づかう余裕なんてない。
足元ばっかり見て、ゆれる地面に怒って、顔を上げることさえできやしない。

肉体的な年齢での「大人」の定義は、だいたい20歳だ。
けれど、孔子は言う。
40歳になってようやく迷わなくなり、60歳になってやっと人の話が聞けるようになる。と。
それも、孔子の時代の話。
今から約2500年前。
もっともっと環境は人間に厳しく、病も殺戮も諍いもゴロゴロと人を襲い、人間は現代人よりもう少し人間形成が早かったかもしれない時代。戦争のある国など過酷な状況で育った子どもが現実感覚に優れざるをえず、早くに大人になってしまうように。
そんな時代でも、60歳にならないと、人は人の話をまともに聞けないのだ。

自立には、ともかく時間がかかると言いたい。

20歳なんて無理。
45歳でもまだまだ。
60歳になったところで、自分が人の話を聞ける人間になってるかどうかなんてあやしいものだと思う。
そして覆すみたいになるけど、肉体的年齢と精神年齢は別だ。
いくら年月と数値を重ねても、なにもかもを人のせいにして、人の立場を顧みず、思いやりを感じない人だっている。わたしだってまだまだそんな感じだ。
まぁ仕方ない。
自分なりの、その人なりの人生、答え、歩みがあるから。
焦らず行くしかない。

だって、たいした人間じゃあないんだから。
時間かかるよ。
賢人でも偉人でもないんだから。
一歩一歩行くしかないわけであるよ。

でもなんか。
自分ってたいしたことねーなーって思えたら。
なんか、ぷっと笑えてきて。
肩の力が抜けて。
まぁなんか、悪くないなって思える。

そんな瞬間のために、生きてるんだなって思ったりもする、近頃です。

 

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最近のオススメ

ほぼシュガーフリー生活、みたいなものを初めて3年近く。
それでもですね。
元来、本来、小さいころから、甘いものが大好きなんですよね……。
時おり、やっぱり食べるんです。
で、その甘いものへの衝動が「鉄不足」だと知ったんですね。
鉄不足だと、疲れ、めまい、生理不順、不妊、甘いものへの欲求などなどたくさんの弊害がある。
そこで教えてもらったのが、南部鉄器の鉄玉子!
南部鉄器のヤカンを買おうかとも考えてたんですが、昔も持ってたんですが、やっぱり重い、邪魔。わたしは朝2リットルくらい白湯を作って一日飲むのですが、2リットルの鉄のヤカンってないんですよ。
で、鉄玉子。
これをどぼんっとヤカンに入れて、水入れて沸騰させれば、鉄分が水に溶け出してくれるんです。楽ちん!
現代人は、元々使っていた鉄製の調理器具を使わなくなって、鉄分が不足し始めたとか。
で、鉄玉子。
しかも、土偶ですよ。
かわいいんです。
使ったあと、乾かすのにキッチンに置いてるのがまたカワイイ。
カワイイ、大事。
毎日にカワイイがあるの、とても心によい。
そんなわけで、おすすめです。
鉄分不足に対して効果がではじめるのは身体的に二ヶ月後くらいみたいなので、また報告できたらと思います。

 

LOVE LETTER  

上弦の月
そろそろと桜が咲きはじめています。
月も桜も、上を向いて見る。
スマホや本や画面だけじゃなく、たまには顔を上げて、上を見ましょう。

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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