Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

将来の夢はなんでしたか?

一番最初に、小さい頃に、自分がなりたいと思ったものって何だろうってずっと考えていた。
学校で聞かれて、答えなくてはいけなくて、みんなが言うように「学校の先生」「パン屋さん」「ケーキ屋さん」「お嫁さん」と、適当に答えていたように思う。
ある程度の年齢になってからはずっと漫画家だった。
でもそういうのじゃなくて、自分というものが何にも定まってなくて、「なりたいもの」が世の中に既にある、特定の職業なんかを指すのでもないと、まだ知らなかった頃。
でも、絵本や教育番組なんかを見て少し理解することが出来て、ちょっと世界の頃が認識できるようになった頃。
なんの縛りもなく、なりたかったものって何だったんだろうって、この頃ずっと考えていたら、急に思い出した。
「人魚」だった。

そういう、将来なりたいものの質問に「コカ・コーラ」とか「スカイツリー」とか「かまきり」とか「ピンク色」とか「映画館」とか自由に解答する子がうらやましくてしょうがなかった。
なんにも囚われてない、自由な発想が出来て良いなぁ。
大人の顔色とかうかがわなくてすんだ、優しい家庭で育ったんだろうなぁって。
根っからの気性なのか、ややこしい親だったせいかわからないけど、いつだって質問してくる人の意図に沿うように返事してしまう癖があった。
だから、みんなが「それ変だよ」とか言わないような「パン屋」とか答えていたのだ。

「人魚」が昔から好きだった。
でもアンデルセンの人魚姫は嫌いで、後にディズニーがハッピーエンドの人魚姫を作った時はめちゃくちゃうれしかった。
ただただ毎日自由に泳いで、どこまでも行けて、見た目も半分が人間で半分が魚で美しくて魅力的で。身体の下半分が、オレンジだったりピンクだったりきれいなブルーとか、ふるえるくらいに好きなビジュアル。
小さい頃はともかく水の中にいたくて、ずっとお風呂場で遊んでたり、リカちゃんよりバービーより、人魚の人形がお気に入りだった。
海に連れて行かれると、とにかくずっと泳いでいた(浮かんでいた)。

そんなことを、今、思い出せてよかったなぁとしみじみとしている。
社会常識に合わせず、質問した大人の意図を組まず、なんの影響もないところでの自分の答えがちゃんとあったことを知れたことが、なんだかうれしいなぁと。

不惑の40代も半ばを過ぎて、ついつい年齢の話が多くなってしまうのは。
うれしいから。
その「人魚」と思った時の自分を思い出せるくらい、いらないものがどんどん削ぎ落とされて、またその頃のような自由な気持ちを取り戻しつつあるから。
ばんざーい!という気持ち。
そして、小さい頃とは違って経験もあるし経済的にも自立しているから、もっと自由なのだ。親に合わせなくていい、学校や教師に合わせなくていい。

自由って、まず、心が解き放たれてることだと思う。
心が開いていれば、行動も変わってくる。そうすると周囲も環境も変わる。

きっと、60歳や70歳になった自分から今を見たら「ふぉっふぉっふぉ、あの頃はまだまだ常識に縛られておったのぅ、若いのぅ」みたいな感じだろう。
だからこそ、未来はとても楽しい。

人魚が好きだった頃の自分に、自分でそう伝える。
誰一人味方がいなかった小さい自分に、自分が味方になってあげる。

時間は一定方向にすすんでいるのでなくて、過去・現在・未来が今同時に存在しているのだという。
だから、過去の自分に意識を飛ばすことだって可能と思えば可能。
そうすると、過去が変わる。
今も未来も変わってくる。
楽しい今と、未来がやってくる。
かもしれない。

▼今日のおすすめ
映画『アナと雪の女王2』 監督 クリス・バックジェニファー・リー
そんな話の流れでオススメするのは「リトル・マーメイド」じゃなくて。ディズニープリンセスで一番好きな物語が、このアナ雪の2です。1は普通に見たんですけど、2はもう好き過ぎて心の大事なところの光になっています。人と違う風に生まれたエルサが、本当の自分で生きる事を決意し、運命に立ち向かっていく。王子様とくっついてチャンチャン♪じゃなくなった昨今のディズニーは本当に素晴らしいです。孤独を受け入れる強さ、愛する人がいてくれる強さ、両方が大事なのだと描くジェニファー・リーの脚本は魔術。吹替版だと子ども用のセリフになって物語が浅くなってるので、大人はぜひ字幕で。 

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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