Eri Koo Blog

元気があればなんでもできる学習帳

HSP/HSSについての考察 18 - 自然と一体になれる

自然の中にいる時は孤独を感じないが、人の中にいると孤独を感じる。

そう言ったのは「赤毛のアン」を書いたモンゴメリだそうすが、聞いた時に首がもげるほど頷いていました。

お久しぶりのHSP/HSSシリーズです。

今回は昨日の投稿とリンクしているのですが、HSPは自然を読み解く力があること、自然との親和性が高いことについて書いてみます。
最初に書いてしまうと自然環境と親和性が高いのは、HSPだけでなく発達障害と言われる人たち(ADHDアスペルガーディスレクシアなど)に言えることです。
過集中であること、多動で注意力散漫であること、学力はあるけど文字だけが認識できない、感覚が敏感すぎること等の特性は、現代社会では弱者であったり切り捨てられたりすることが多いのですが、自然の中で生き抜く際には強者になり得ます。

わたしは軽度のADHDでもあり、気を抜くと着替えが終わらないことがあります。
どういう意味かと言うと、上着を脱いでる途中でお茶が飲みたくなり湯をわかし、その途中で目についた埃が気になって掃除機をかけ、着替えていることに気がついて片方だけズボンを脱いだかと思うと、ピアスをしたいなと選び始める。
ふと見ると、上着もズボンも脱ぎかけ、お湯は湧いてシュンシュンと音を立てて、手にはピアスを持ったまま掃除機がうなっている。
けれど軽度なのは、それでは社会生活が回らずに効率が悪く当初の目的(お出かけするなど)が達せないことを学習し、自分をコントロール出来るということ。
一つ一つ終わらせるようにすることが出来ます(けどぼんやりしてると上記のようになる)。

HSPとHSSの両方の気質を持っていることや、この点からもわかるように、あらゆる発達障害や気質というものは複雑に絡み合いう複合体、Complexです。
個人個人というものは白か黒かではなく、何万通りもの色を含んだ要素でなりたっています。

なので今回はHSPというよりは、現代社会で少々生きづらいタイプの人たちの話なのかもしれません(文章上読みにくいのでHSPに集約しますが)。

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四つ葉のクローバーが8ついます(探してみよう!)

冒頭の話に戻ります。
自然の中にいると、とても楽ちんです。息が深く吸い込めます。ずっといたい、と思います。
何より、自分の感覚を大開放することが出来るから。
都会や人の多いところでは、無意識にどこかを閉じています。HSPは気を抜くと、膨大な情報が勝手に身体の中に入ってくる、受け取ってしまうので、どこか閉じていないと疲れてしまうのです。
自然の中には「疲れる要素」がありません。
エネルギーを取られてしまうような疲弊するものがない。
むしろ、良きものが充満していて、身体中をそれで満たしてくれます。
奪うのではなく、無限にも感じるくらいに与えてくれる。そこには、自分と自然との隔たりはなく、酸素と二酸化炭素、芳しい植物の呼気の香り、良きエネルギーの交換があります。
その感覚を、モンゴメリは「孤独を感じない」と表現したのかもしれません。

その感覚は本来は人類共通のものだとも思うのですが、より一層に深く、ありがたいものだと喜びで満ちることが出来るのがHSP

昨日の記事でお話した「妖精」とか「精霊」を感じるのも、その現れのひとつなのかも。
そして。
山の中で正解の道を発見し、異物や危険を察知し、自然界からの「印」を受け取る能力。
そういったものに長けているのもまた、HSPなのです。

続きます。


▼今日のおすすめ
赤毛のアン』作者:モンゴメリ.L.M.
世界的不屈の名作ですが、ここにはHSPからADHDからアスペルガーから、様々な気質と現代で言うところの発達障害が出てきます。「解離性障害」とも言えるイマジナリーフレンドも。でも。それって「障害」じゃなくて、瑞々しく宝物のような個性であり感性なんじゃないの?とアンの人生を追うことで、頭でなく心で知っていくことが出来る。この作品が世界中で読まれていることは、世界にはまだまだ可能性があるということを示していると思います。 原作はもちろん、1985年の映画版、宮崎駿のアニメも素晴らしいです。

赤毛のアン (文春文庫)

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HSP/HSSシリーズについて>
HSP/HSS」というのは、「敏感で感受性が強い(HSP)が、好奇心旺盛で刺激を求める(HSS)」という相反する気質を持つ人のこと。
HSPはHighly Sensitive Person、HSSはHigh Sensation Seekingの略。
その人達の割合は人口の約5%だそうです。
HSPという「名付け=認識」が広まった時、わたし自身がそうであったと気づき、それまでの生きづらさや疑問があらかた解明しました。けれど、相反する気質も持ってることに矛盾を感じて調べると、それがHSP/HSSでした。
人口比で少数派であるそれへの気づきを書き綴ることで、似たような人と情報シェア出来れば、さらにそういった気質を知らない人にも認知してもらえたら(特にHSPな子供を持つ親御さんへ)と思い、シリーズを続けています。

 <参考図書>

ひといちばい敏感な子

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読んでいただきありがとうございます☆祝福アレ♪

 

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