しんどい渦から出ない人たち

前回まで、スピリチュアルにどハマりしてた話を長々と書きました。
アホな人の一例として、参考にしてくれたらいいなと思って。
なんでアホやったかと言うと、本当にただ一点のことだったんです。

自分を信用してないってこと。

自己肯定感を持てない人には一番難しいところでもありますけどね。
でもなんとか気づけて良かったねと。
でもこの一点があることが、本当に大事なんです。

精神世界もそうなんですが、起業の世界でもビジネスでも「高額セミナー」というものがあります。
中にはとっても悪質なものもあります。
最初は無料講演会、次に1万円とかのセミナー、最終的には100万円単位のものへと、次へ次へと求める答え（儲かる方法）を先送りしてエスカレート提供していく手法。
いいんですよ、100万円でも500万円でもポンッと出せて屁でもない人は。
そして、そのセミナーを利用して出した金額なんて余裕で回収できるくらい儲けられちゃう人もいいんですよ。
でもそんな人って数少ない。めっちゃ少ない。
それにあぶれた人たちを、たくさん見てきました。
そういう人たちって、それがダメだったらまた違うセミナーに行き出すんです。そしてまた結果出ないんです。
なんででしょう。

精神世界でも同様に、楽になるために、しあわせになるためになんてセションやセミナーがあります。高額なものもあります。
ここでも同様な事が起こります。
なかなか楽になれない、しんどいまま。手法が悪いんやと、また違うセミナーに行くのです。
なんでかな。

もっと悪いとカルトだったり、全財産寄付してしまうような宗教にハマったりしてしまう。
いいんですよ、本人がしあわせなら（いいのか？）。

彼らは永遠にループしさまよい、しんどいのにも関わらずその渦から抜け出そうとしません。

結局それって、自分を信用してないってことなんですね。

目的が経済的成功でも精神的な健康でもいいのですが、そのことをセミナーとか手法に丸投げしちゃってるんですよ。
行って話を聞けば、お金を払えば何とかしてもらえると思ってる。

仮に悪質ではなかったとしてもですね。
あらゆる手法には「向き不向き」があります。
ウサギさんがトラさんの獲物を狩る能力をマネしても意味ないでしょう？
そもそも草食動物と肉食動物では食べるものも違います。

自分が何者であるのかを知らないと、何が自分に合ってるのかわからないので、役に立つセミナーであっても方向性がまるで違う場合は意味がないのです。お金の無駄です。
セミナーでなく、偉人の成功哲学だって一緒です。
薔薇が紫陽花のように咲きたいって紫陽花の本読んでも、ナンセンスなんです。
薔薇は薔薇で美しくいてくださいよ～！って思いますよね。
トム・クルーズがジョニー・デップみたいになりたいから整形して勉強するわ！って言われたら、いやいやトムもジョニーも素晴らしく尊いので個性を伸ばしてくださいよ！って必死で止めますよね？

そもそもあなたの目的は、経済的成功でいいのですか？その先にしあわせはありますか？
なんて。
そういうそもそもの問いかけも大事です。

これまで役に立つなと思ったメソッドは全部コレありきでした。
まず最初に、とにかく徹底して自分を向き合わせるのです。
目的がトラウマ解消であっても、ビジネス的成功であっても、恋愛勝者になることでも一緒です。
まずは自分を知ることからしか、何にも始まらないのです。

そしてね、自分を知れば知るほど。
本当は何が大好きで何が嫌で、どういったことを幸いだと思うのかが、ほんのりでもわかってくればくるほどに。
自分に自信ってちょっとづつでもついてくるんです。

自信って「何かが出来る」ことから生まれるんじゃないんです。
自分を知ることから生まれるんです。
だってね。
例えば、お笑いが大好きで人を笑わせることがしあわせだと思う人がいたとして。その人が事務仕事の手際が良くて人からをそれを褒められたって、そんなに嬉しくもないわけです。出来るし褒められるけど、そんなに自信がつくわけでもない。
けど、人を笑わせることが出来た時の嬉しさや喜びは極上のしあわせ。確実にその人の自信となっていきます。

自分のしあわせがどこにあるか知らなかったら、全然違う方向に努力を持っていってしまうかもしれないのです。

けどね、自分と向き合うって相当しんどいです。
心の傷が深い人とか、闇深い人はなおさらです。
だから大抵人は自分と向き合ったりなんかせず、他人が悪い、政治が悪い、国が悪いって外側に問題を置き換えます。
セミナーが悪い、宗教が悪い、メソッドが悪い。
だらか次から次へと乗り換えていくけど、本人はまるで変化していない。

それが前述した、しんどい渦から出ない人たちなんです。

わたしも一時期、血ヘド吐くような思いで自分と向き合いました。
けどね、それやったら途端に思ったことが実現するようになったんです。引き寄せとかそいうのではなくて。
単純に、自分が本当に願うことややりたいことがわかったから、そうなるように動くからなんです。
本当のことになら、人間ってするする動けるし努力を努力と思わずに出来るものなんです。

それに一番効いた本、最後にオススメしときますね。

周りを見ていても、自分が大好きなことを知ってる人は清々しいし魅力的です。
みんながみんな逃げずに自分と向き合って自分を知ってれば、世界も平和になるんじゃないかと、本気で思ってます。

知れば知るほど自分ってなかなか悪くないじゃんって思えますから。

最初、自分のことは嫌いだったとしても、自分が好きなもののことは好きでしょう？
サッカーでも編み物でも料理でもアイドルでも何でもいい。
それを認識し出すと、身の回りが「大好き」で溢れ出すんです。
そしたら「大好き」に囲まれてる自分も、ちょっとづつ、ええやん？って思えてくるものなんですよね。

自分ええやんって思ってる人は、人にやさしく出来ますからね。
やさしい世界が広がります。

理想論ではありますが、出発点だと思っています。

f:id:kuhmai:20200607215405j:plain — カモとサギの図

▼今日のおすすめ
『ずっとやりたかったことを、やりなさい』作者：ジュリア・キャメロン
効きます。メソッド系の本を色々読んで試してみましたが、最後までちゃんと続いて、かつ効いたのはコレ以外覚えてないです。なかなかハードです。最後までちゃんと出来る人根性あると思います。まず、朝起き抜けで頭に浮かんだこと30分間ずらずらと書き続けるということ、出来ます？会社行きながらやったわたし偉かったな。でもしんどいだけなら無理なんですけど、毎日気づきが多くて面白いんですよね。マーティン・スコセッシ監督も用いたという長年ロングセラーとなってるメソッド。だいぶオススメです。高校生の時、大学の時、やっといたら人生変わってたろうなと思います。